過去の鳥見日誌

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2010年     6月の鳥見日誌      

    

6月5日(土)

  〇印旛沼

 〇8時半〜12時

  〇曇りのち晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
カワウ
ダイサギ
ゴイサギ
ヨシゴイ
サンカノゴイ
セッカ
オオヨシキリ
キジ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

 2週連続で鳥見はお休みしました。地元には鳥が少ないようなので、遠征することにしました。場所は印旛沼、サンカノゴイ、ヨシゴイが目的です。前にサンカノゴイを見たのは2007年になります(2007.6月の鳥見日誌)。この間この地域は鉄道の建設がおこなわれ環境に少なからず影響が出ているのではないかと懸念されます。

 吉高の排水機場付近でセッカが餌をくわえて出迎えしてくれました。オオヨシキリも元気で鳴いています。沼のいつもの場所に移動します。もうすでに、大勢の鳥見人が堤防の上でカメラを構えています。

 機材を担いで沼に広がる葦原を見ていると眼の前にヨシゴイが葦の茎につかまっています。こちらが気になるのか擬態のポーズをしています。オオヨシキリもいつものポーズです。
サンカノゴイが突然目の前から飛び出しました。しかし、残念ながらカメラは間に合いませんでした。別のヨシゴイがまた眼の前に現れました。今度はオスのようです。胸を膨らませて鳴いています。眼の前に広がる葦原の光景は3年前と変わってはいませんでした。しかし目に見えないところで環境の変化が起きているのかもしれません。

  サンカノゴイは水田の方で比較的近くに見ることができました。あまり警戒心がない個体で、畦道に上がったりしてゆっくり撮影させてもらいました。

  これからもこの場所で今日のような日を過ごすことができればと思いながら、帰途に着きました。

 

 

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セッカ…虫をくわえています。 オオヨシキリ…この時期ならではの光景です。 ヨシゴイ…メスのようです。
ヨシゴイ…オスです。近くにメスがいました。 サンカノゴイ…畦道に上がってくれました。 サンカノゴイ…2年ぶりです。
サンカノゴイ…畦道を歩きだしました。 サンカノゴイ…独特のポーズです。 サンカノゴイ…絶滅が心配されています。
サンカノゴイ…コンクリートの農道を渡ります。 サンカノゴイ…ゆっくり渡ります。 サンカノゴイ…別の個体です。
この日はサンカノゴイは良く出てくれまし

た。

サンカノゴイ…大きな翼です。 サンカノゴイ…ゆっくりですが力強いです。

他のヨシゴイの写真

他のサンカノゴイの写真

 

6月11日(金)

  〇笹川

 〇10時半〜17時

  〇曇り時々晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
ノスリ
カワウ
ダイサギ
コサギ
セッカ
オオヨシキリ
コヨシキリ
コジュリン
オオセッカ
ヒバリ
ウグイス
ツバメ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

  笹川に出かけました。私の好きな鳥見スポットです。この時期毎年のように出かけます。利根川河川敷に大きく広がった葦原にたくさんの鳥を見ることができます。

 少し曇り気味の天候で、暑さはしのげそうです。現地に着くと鳥見の人が何人かいました。いつもほとんど会うことがないのですが、あとで確認すると千葉県支部の探鳥会だったようです。

  葦原からはいつものようにセッカが飛び出し、大きな声のさえずりが聞こえてきます。オオセッカも独特の鳴き声、飛翔で迎えてくれます。しばらく歩くと、コジュリンの少し間が空いたさえずりが聞こえます。このほか道端の草の中からヒバリが飛び出し、オオヨシキリのうるさいほどのさえずり、そしてそれより少し控えめなコヨシキリの声と毎年同じ光景が葦原を舞台に展開します。昔と違い土手に道路ができようとしています。今のところその影響はないように思えますが…。

  いつものように、土手沿いの道をゆっくり歩きます。先ほどいた鳥見の人たちはいなくなったようです。鳥は縄張りが決まっていて、ソングポストも同じです。しばらくじっと待っていると、飛んで戻ってきます。

  しばらく歩くとコジュリンの幼鳥が見つかりました。そこで待っていると親が飛んできます。幼鳥はもう親と同じくらいの大きさに成長していて、葦原の中を飛び回っていますが、自分で餌取りはできないようで、親から餌をもらっています。この親子(4羽)と少し付き合ってもらいました。帰ろうと思って時計を見たら5時近くになっていました。いつものように楽しい鳥見ができました。

  

 

 

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コヨシキリ…今年はすぐに見つかりました。 セッカ…口の中は黒いのですね。 セッカ…眼の前にとまりました。
コヨシキリ…近くで鳴いてくれました。 オオセッカ…絶滅が心配です。 オオセッカ…しょっちゅうさえずっています。
何でしょう?コジュリンの幼鳥です。 コジュリン…眼の前でさえずってくれました。 コジュリン…いつものポーズです。
コジュリン…数は減っているのでしょうか。 コジュリン…鍋かぶりとはよく言います。 コジュリン…親子で並びました。
コジュリン…一家がそろいました。 コジュリン…お母さんにおねだり。 コジュリン…お母さんも大変です。
オオセッカ…この場所がお好みです。 オオセッカ…口を大きく開けてさえずっています。 コジュリン…お父さんからもらおうとしています。
ここは好きな場所で、良く来ます。
オオセッカ…いつ休んでいるのでしょうか。 コヨシキリ…待っていると鳥が寄ってきます。

 

コジュリンのえさ渡し

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コジュリンの親子

 

6月28日(月)

  〇高浜、笹川

 〇5時半〜13時

  〇曇り時々晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
トビ
カワウ
ダイサギ
コサギ
レンカク
セッカ
オオヨシキリ
コヨシキリ
コジュリン
オオセッカ
ヒバリ
ウグイス
ツバメ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

 レンカクが出ているという情報をいただき出かけました。
  場所は茨城県と千葉県の県境で、利根川の中州です。早朝に家を出て現地には5時半頃に着きました。もうすでに20人くらいに人が集まっていました。さすが珍鳥といわれるレンカクの人気の高さに驚きました。

  鳥は休耕田の端で餌取りをしています。この鳥との出会いは4年ぶりなります。長い尾羽と大きな足、きれいな羽色4年前の鳥をすぐに思い出しました。今回は前回と違ってハスなどはありません。背景などは良くないのですが、鳥は比較的近くで見ることができます。間もなく鳥は飛び去りました。すぐそばの河川との間を往復しているようです。そして間もなく戻ってきました。陽が昇りきって日差しが強くなり始めるころには、人は40人くらいになりました。前日は70人くらいの人出だったようです。大勢の観客が居る割には鳥はあまり気にしないようです。時々近くに寄ってくれました。

  一通り撮影ができ、人もだいぶ増えてきたこともあり、場所を移動することにしました。先日訪れた笹川の様子を見ようと思ったのです。このころには夏の日差しで気温も30℃を超えたような感じです。この暑さにもかかわらず、コジュリン、オオセッカ、コヨシキリ、セッカ、オオヨシキリなどが前回同様顔を見せてくれました。オオセッカが前回よりは少なく感じたのは営巣に入っている個体が増えたせいかもしれません。

  久しぶりの珍鳥と河川敷の常連の鳥を見て十分満足し、早々に帰路に着きました。

 なお後日の情報では、レンカクはオオタカに襲われ、7月1日から姿を見せなくなったようです。自然の摂理とはいえ、あのきれいな鳥が命を落としたととすると、何か悲しい気持ちになりました。

 

 

 

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レンカク…4年ぶりです。 レンカク…近くに来てくれました。 レンカク…足を負傷しているようです。
レンカク…水面に姿がきれいに映ります。 レンカク…首の後ろの金色も特徴です。 レンカク…大きな足が特徴です。
レンカク…この後浦和にも現れました。 レンカク…同一の個体なのでしょうか。 レンカク…このポーズが多いです。
レンカク…小さな虫を食べていました。 レンカク…水から上がり全身を出しました。 オオセッカ…口を目一杯あいてさえずります。
オオセッカ…疲れないのでしょうか。 オオセッカ…巣材を運んでいます。 コヨシキリ…こちらも負けていません。
コヨシキリ…オオヨシキリよりは控えめです。 コジュリン…独特の鳴き声です。 コジュリン…近くにこの名を冠した公園があります。
 

他のレンカクの写真 

 

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