2013年舳倉遠征(5月4日〜7日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト

                                                         鳥の写真(5月4日)    鳥の写真(5月5日)

                           鳥の写真(5月6日)    鳥の写真(5月7日)

 一昨年に引き続いての舳倉遠征となりました。昨年は家に不幸があり、ドタキャンしてしまいました。

  ここでは珍鳥が期待できます。どんな鳥に会えるか楽しみです。 

    出発

  5月3日の夜の出発となりました。連休後半の初日ですが、夜なので渋滞は無いようです。前回より1時間早いスタートとなり、少し余裕があります。いつも運転はプロドライバーのUさんです。メンバーもHoさんがFkさんと替わっただけで前回とほとんど同じ、6人です。 

 途中、何回かのトイレ休みをし、輪島には6時前に到着しました。やっと日が昇ってきたところです。

 ドライバーと助手のお二人は車内で休憩するのもいつもと同じ、他の4人は付近を散策しながら鳥を見ることにしました。

  鳥は特に珍しいものはいませんでしたが、シベリアアオジムネアカタヒバリミサゴ、などを見ることができました。

  船は9時に出航しました。

  船で昔からの鳥見仲間のKmさんに会うことができました。舳倉は初めてということで、お仕事の都合などもあり、島には宿泊せず、輪島から往復されると聞いておりました。今日は2日目だそうです。いつもはメールばかり で、久しぶりの再会です。色々情報交換ができました。

   港では風をほとんど感じなかったので、船のゆれは無いと思っていたのですが、意外と揺れを感じました。 舳倉に着く前には少し気持ちが悪くなりました。船には自信があったので、こんなことはあまり無かったのですが…。 

   1日目(5月4日) 

  舳倉には予定通り、10時半に着きました。荷物を旅館に移し、鳥見に出発します。事前情報では、チフチャフ、ヒメコウテンシ、ヤツガシラ、カラシラサギなどが見られると聞いていました。 

  早速、宿のつかさ前を見ながら、校庭方面に移ります。 学校は廃校になっているので、校庭は草が伸びています。ハチジョウツグミがいました。それも真っ赤な個体です。いままで色々なハチジョウツグミを見ましたが、こんな 色の個体は初めてです。人を全然警戒せず、近くで見ることができました。校庭付近では他にノビタキマヒワアトリなどが見ることができました。

   観察舎に移動します。ここではカラアカハラミヤマホオジロノジコキビタキなどを見ることができました。カラアカハラは3個体いるようです。初見です。前回は居たのですが見ることができませんでした。ノジコも近くでは、 初めてです。きれいな個体です。ミヤマホオジロはオス、メスが観察できました。

  電波塔のほうに移動します。途中、ルリビタキトラツグミなどを見ることができました。ツグミマミチャジナイ なども居ました。

  その後はつかさ裏の藪沿いの道に入ってみます。コルリなどを期待しましたが、見ることができませんでした。コマドリは前回と同じところで見ることができまし た。メスタイプの個体です。 

  竜神池にも回ってみます。しかし、ここでは、セイタカシギタカブシギツバメなどしか見ることができませんでした。チフチャフを探しましたが、海岸の遠くの岩場でホバリングをする姿を見ただけで、近くで見ることができま せんでした。

  今日のメインはヒメコウテンシです。つかさ前の草地などを移動しています。ヒメコウテンシは与那国で見ているので、初見ではありませんが、やはり、なかなか見ることができない鳥ですので、力が入ります。可愛い目に特徴を感じたのは前回と同じです。翌日は見ることができなかったので、幸運でした。

  ざっと島全体を回って前回と比べ鳥の数が少ないように感じました。まだ時期が早いのか、それともわたってくる鳥が減少したのか不明ですが、翌日の期待しつつ、一方で不安な気持ちで一日目を終わりました。

      2日目(5月5日)

  5時前に起床し、食事前に鳥見に出かけます。月とは思えないほど、寒さを感じます。公園付近ではシベリアアオジが草につかまっていました。暗いため、写真はなかなか難しいです。

  校庭付近の電線にはコムクドリがとまっていました。校庭真ん中にアマサギが丸まってたたずんでいます。少し疲れているのかもしれません。 

  観察舎周辺では昨日居た、カラアカハラノジコが姿を見せました。

 メインストリートを進みますが、鳥はあまりパットしません。アオジがさえずっている光景は各所で見られます。海岸付近まで来るとノビタキ、ジョウビタキなどが観察できました。

  朝食後は校庭からのコースをまた歩きます。校庭ではハチジョウツグミがまた顔を出してくれました。相変わらずのサービス振りです。

 観察舎付近には人が集まります。他には鳥が少ないのかもしれません。われわれもここで腰を落ち着かせることにします。これが正解でした。常連のカラアカハラ、ノジコ、ミヤマホオジロ、ルリビタキ に加え、アトリ、マヒワが頻繁に顔を出します。そして、ヒガラ、メジロ、センダイムシクイ、キクイタダキ、アオジも出てきます。そして、クロツグミ(メス)、ノゴマも姿を見せてくれました。

  チフチャフは同行者が竜神池で見たと聞き、急遽そこに移動しましたが、見ることができませんでした。初見の鳥なので是非見たいのですが、強敵のようです。

     3日目(5月6日) 

  今日から重いレンズに変えました。全工程すべて重いレンズではスタミナ切れが心配で軽いレンズを使ってい たのですが、残り二日となり、どうにかいけそうなので500oに切り替えました。

  今日は風が強く船は欠航とのことです。そのため、この日帰る予定の人たちは前日に帰っていて鳥見の人は少なくなっていました。

  朝食前の収穫はカラスバトでした。観察舎脇のトイレ付近を海岸線に向かって進んでいたとき、上のほうで羽 音がしました。見るとカラスバトがとまっています。光の条件がよくなく、枝かぶりでしたが、どうにかその姿を写真に収めることができました。昨年秋、飛島では写真撮影に失敗していたので、そのリベンジが果たせました。

  その後、同行のUdさんも同じところで写真に撮れたようです。ポイントなのかもしれません。 今日も校庭、観察舎周辺は変り映えしませんでした。ただ観察舎でマミジロが出たようです。その後観察舎で待っていると、マミジロは無残な姿で見つかりました。診療所の窓にぶつかったようでその前で息が絶えていました。

  今日の新顔はシロハラホオジロでした。2年前の舳倉で会って以来です。トイレ付近で見ることができました。

  その後、同行のHaさんからジシギが見つかったと連絡を受けました。草の中にもぐっていてなかなか姿を見せてくれません。結局あきらめて他の場所に移ると、その後、再びHaさんから連絡が入りました。 マミジロタヒバリ(コマミジロタヒバリ??が2羽居るようです。さっきジシギが居た場所です。我々が到着する直 前に1羽は飛んでしまいました。残った個体は移動しながらも写真は撮ることができました。

  また、もう一羽も戻ってきたようなのですが、スクランブル状態で写真を撮り、どちらがどの個体か分からなくなりました。(後日写真を整理、色々検討しましたが、結局よく分かりませんでした。後日飛島では、コマミジロタヒバリが観察されたようです。そちらの写真を見せていただいたところ、典型的なコマミジロタヒバリという感じでした。こちらの写真はどち らともとれるようなものばかりで、結局コマミジロタヒバリに似ているマミジロタヒバリということにしました。)

  そして、さっきのジシギも 姿を見せてくれました。こちらも、識別が難しいです。オオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギの可能性があります。尾羽の様子などが分かればよいのですが、撮った写真では困難です。(後日、写真を見ながら、かつ当時の状況を思い出しながら検討しました。結局は、大きさ、色、体型などにより、チュウジシギとしました。) 

 つかさ前ではきれいなニュウナイスズメを見ることができました。きれいな写真がまだ撮れていなかった鳥ですので、姿を写真に収めるときはどきどきしました。この日の有終の美を飾ることができました。

     4日目(5月7日)

  いつものように早朝でかけました。公園ではマヒワ、アトリの群れが観察できました。昨日あたりから鳥が入ってきているようです。ニュウナイスズメも再び見ることができました。その後、竜神池に向かいました。2日目のチフチャフ情報で昨日も何回かこの場所に通ったのですが、風も強く見ることができませんでした。この日も改めての挑戦となりました。しかし結果はだめでした。

   観察舎付近は前日と鳥相は変わっていませんでした。キマユホオジロがこの日の新顔でした。この鳥も年前 にここで見ることができた鳥です。それから、カラスバトを再度見ることができました。今回も枝かぶりでしたが、光の条件が前日よりは良く、同行者全員が見ることができました。また、前日居たマミジロタヒバリも確認できました。

 この日が最終日なので、機会あるごとに竜神池に通いました。そして、1時過ぎ、宿に帰る方もいたのですが、ラストチャンスということで、私一人竜神池に向かいました。今回もキセキレイなどは見ることができますが、チフチャフは見つかりません。ツメナガセキレイが見つかりラッキーと思っていると、今度はチフチャフらしき鳥がフライングキャッチしている姿を見ることができます。岩の上などから虫を捕まえている様子の鳥が居ます。過眼線が確認できますが、予想より大きな感じがしたので自信が持てませんでした。それでもその可能性が大だと感じ何回もシャッターを押しました。後で図鑑等によりチフチャフと確認しました。最後でやっとチフチャフを見ることができ、鳥運が戻ってきたことを実感しました。 

   荷造りして宿を出るとき、ムジセッカが居るという情報が入りましたが、すぐに姿を隠してしまったようで、そちらはあきらめることにしました。

   帰りの航路は風が心配でしたが、出航する頃には風もおさまってきたようで、船のゆれはたいしたことはありませんでした。上のデッキで鳥見をしました。アカエリヒレアシシギオオミズナギドリの群れを見ることができまし た。

  翌日は輪島で一泊し、余裕を持っての帰宅となりました。途中、雪をかぶった、白山、立山の山々を車中から眺めることができました。 

 同行した皆さんのおかげで、楽しい遠征となりました。感謝申し上げます。