2014年10月舳倉・戸隠遠征(10月9日〜11日)

                                                                         今回の遠征で見られた鳥リスト(舳倉島) 

                          今回の遠征で見られた鳥リスト(戸隠)

                                                             鳥の写真(10月9日舳倉島) 鳥の写真(10月10日舳倉島

                           鳥の写真(10月11日戸隠)    

 

 

 

  秋の舳倉遠征を連休にかけて行こうと話していましたが、台風接近の情報を聞き、その前に急きょ行くことになりました。メンバーSmさん、Inさんです。おふたりと舳倉島に行くのは初めてのことです。当初予定していたKbさんは土曜日にうまくいけば合流しようと考えていました。

   10月日の夜、10時、池袋に集合し、出発しました。 途中、何回かのトイレ休みをし、輪島には6時半に到着しました。
平日なので、駐車場はすいていました。

  出港までの間、港の周辺を歩いてみます。以前空地であったところには、色々施設ができていました。鳥はそのせいかあまり見られませんでした。

  今日は風もなく、船は予定通り出るとのことです。

    1日目(10月9日)

   舳倉には予定通り、10時半に着きました。荷物を旅館に移し、鳥見に出発します。つかさのおかみさんからハイイロオウチュウが出ていると聞きました。最初ハイイロチュウヒと聞き間違えました。こんなところにハイチュウが入るのかと思いましたが、ハイイロオウチュウの誤りでした。なかなか見ることができない鳥です。今朝も校庭の二宮金次郎の石像の上にとまったと聞きました。

  急いで機材を持って校庭に出かけます。ハイイロオウチュウはすぐに見つかりました。校庭脇の桜の枝にとまり、虫をフライングキャッチしています。何回も繰り返します。写真は容易に撮ることができました。特徴のある尾羽もすぐに分かりました。珍鳥なのですが、写真がすぐに撮れたため、観察舎に移動することにしました。

  ここでは、ハシブトアカゲラが見られるようです。我々が到着する少し前に、水場の前の枝にとまったようです。きれいな写真を撮ったものを見せてもらいました。ここで待つことにします。ハシブトアカゲラはアカゲラの亜種ですが、離島でしか見られない鳥のようです。鳴き声を時々聞くことができますが、姿をなかなか見ることができません。

 水場には、ルリビタキ、ウグイスなどが顔を見せます。マミチャジナイムシクイなどは表面には出てきてくれません。 電波塔のほうに移動します。アカモズ、チゴハヤブサなどが見られると聞きました。アカモズは残念ながら見ることができませんでした。

 チゴハヤブサは海岸そばのアンテナにとまっていました。初めて見る鳥です。証拠写真は撮ることができました。この近辺で鳥を探します。鳥が色々飛びますが、鳥の識別ができません。あきらめて、また観察舎に戻ります。私が観察舎に戻った後、アカモズは現れ、チゴハヤブサも飛んでくれたようです。運がありませんでした。

  観察舎では、ムシクイメボソオオムシクイ)やヤブサメが姿を見せてくれました。目的のハシブトアカゲラはなかなか出てくれません。昨日は4時半過ぎだったようです。待つことにします。4時半になっても姿を見せてくれません。

 しかし、5時を過ぎてやっと出てきてくれました。水場そばの松の木にとまって鳴いてくれました。しかし、もう暗くなり始めていて、あまり良い写真は撮れませんでした。 

 宿に戻りました。土曜日船が出航すれば2泊するつもりいたのですが、土曜日の出航は微妙だということだったので、1泊に切り替え、明日、島を離れることにしました。そして帰りがけに戸隠に寄ることにしました。

     2日目(10月10日)

  5時に起床しました。向かいの部屋が釣り客で朝早くから起きていました。明るくなるのは6時頃ですが、5時半に出ることになりました。

 しかし、外は雨が降っていました。様子を見ていると、雨は、間もなくやみました。暗い中、何か鳥に会えるかと期待しましたが、駄目でした。唯一、竜神池でカモ4羽と会えました。

 しかし、すぐに飛ばれてしまいました。暗くて、何のカモかわかりませんでした。6時には明るくなりました。早朝なので道路にも鳥が降りていました。しかし、人の気配ですぐに飛んでしまいます。トケン類もいました。カラスバトも低い場所にいました。ツグミ類が多いようでした。

 宿に戻る途中、カラスがツグミをくわえている光景を見ました。弱ったツグミがカラスに捕まったようです。

  朝食後も、恵比寿神社側から回ります。草むらからツグミが多数飛び出しました。海岸線をそのまま進みます。アンテナにはチゴハヤブサはとまっていませんでした。そのままメインストリートに入ります。電波塔付近でハシブトアカゲラがいましたが、写真は撮れませんでした。しかし、アカモズは良い所にとまってくれました。5月の飛島以来の出会いです。

 観察舎に行きます。今日は、ウグイスや、ムシクイが頻繁に来てくれます。ハシブトアカゲラは時々来るのですが、枝や葉の陰でうまく撮れません。 校庭に移動します。今日もハイイロオウチュウはいましたが、昨日と場所を少し移動していて、最初は見つかりませんでした。移動する準備入ったのかもしれません。昨日のように眼につく場所にあまり、とまってくれません。

 ハシブトアカゲラはハイイロオウチュウの場所に移動した直後に現れたようです。運がなかったようです。昼食につかさに戻ります。 昼食を食べた後、出直します。船が出るまであまり時間がありません。そしてぎりぎり近くなって、やっとハシブトアカゲラは来てくれました。

 少し前がかぶりましたが、少し長くいてくれました。どうにか証拠写真は撮れました。まだ運は残っていたようです。 帰りの船はあまり波がなく無事に輪島に着くことができました。この便で島にいるすべての外来者は輪島に戻った様子です。台風に備えて島は住人だけとなったようです。 輪島から、長野県の飯綱に移動し、そこに宿をとりました。   

                                              

  3日目(10月11日)戸隠

  宿は5時に出ました。戸隠の駐車場には6時前に着きました。駐車場はあいていました。機材を準備して歩き出した頃はまだ薄暗い感じがしました。奥社参道からスタートします。大鳥居付近でオオアカゲラと思しき鳴き声がします。しかし、姿を見ることができません。参道を歩いているとアオバトの鳴き声が聞こえます。マミチャジナイの姿も見ることができます。同行のお二人からポイントや、鳥が良く食べる木の実などについて教えてもらいます。
 
 随神門付近のポイントで小鳥をいくつか見ました。コガラゴジュウカラコゲラなどです。さらに先に進み、アカゲラなどを見ながら、もみの樹園地の周辺ではキバシリを見つけました。キバシリは北海道でキタキバシリを見たことがありますが、本土のキバシリは初めてです。

 続いてムギマキが良く来るポイントでアトリの大きな群れを見つけました。ムギマキはもう入っているということで、この付近ではカメラマンが少し集まっていました。 途中トイレに寄り、ノスリアオゲラなどを見ながら、小川の小道を進みます。

 さらに進むと小鳥の大群にぶつかりました。アトリの他にコガラ、ゴジュウカラ、キバシリ、マヒワ、クロジなどを見ることができました。再び、もみの木園地に戻り、ムギマキポイントを経て、参道入り口まで戻りました。 

 ムギマキやオオアカゲラには出会えませんでしたが、楽しい半日を過ごすことができました。駐車場はもう満車で、観光客が大勢いました。昼はおいしいそばを食べ、帰途に就きました。

 池袋には5時前に着くことができました。 今回の鳥見は予定の前倒しにより、珍鳥との出会いがありました。秋の離島も良いなと感じながら、東京の雑踏を通って家に帰りました。 

 同行のSmさん、Inさんにも大変お世話になりました。一人ではこんなに多くの鳥には会えなかったと思います。