2013年北海道糠平温泉遠征(10月20日〜23日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト

風景の写真

                                                         鳥の写真(10月20日)    鳥の写真(10月21日)

                           鳥の写真(10月22日)    鳥の写真(10月23日)  

 

   北海道に出かけました。北海道は今まで行ったことがない土地です。

場所は、大雪山麓上士幌町にある糠平温泉です。団体旅行に同行して、フリータイムを利用して鳥見をしようという企画です。 北海道には本地では見ることができない鳥もいるのでリストが少し増えるのではないかと期待して出かけましたが、半分は温泉でゆっくりしたいという気持ちもありました。早朝に東京を立ち、とかち帯広空港には10時過ぎに着きました。空港周辺には先週降った雪が残っていました。  

  糠平温泉までは、空港から2時間弱の行程でした。途中国道沿いでタンチョウヅルを2羽見ることができました。帰りもその近くで見ることができたのでその近くを縄張りにしているペアのようです。 

 温泉に近づくヒグマが頻繁に出るので注意するようにという看板が増えてきます。さすが北海道感じました。温泉街に入ると今年の5月にできた東大雪自然館の真新しい建物が眼につきました。ホテルの前のスキー場には雪が残っていて、山肌が真っ白です。ホテルに荷物を置いて、さっそく出かけることにしました。

    一日目(10月20日)

 ホテル前の園地に出ると、近くでミヤマカケスを見ることができました。小さな公園ですが、ここにも結構鳥が来るようです。今日は一通り全体をざっと回ることにします。

 湖畔の園地に向かいます。途中にもミヤマカケスガ顔を出します。湖畔には釣り人が結構来ていました。向かい側の樹林は紅葉が残っています。今年は紅葉が遅いようです。紅葉は期待していなかったのですが、思いがけず紅葉を目にしました。この近くでは、エゾアカゲラを見ることができました。

  続いてキャンプ場に向かいます。ここではビンズイを3羽確認できました。しかし、それ以外の鳥影は見ることができませんでした。温泉街の北側には散策するためのコースがあります。道は川沿いに作られ、自然道という感じです。しかし残念ながら、鳥の姿はあまり見ることができませんでした。そこからいったん国道を出てその先に、ニベソツ山登山口につながる林道があります。そこにすこし入って見ることにしました。

 以前はこの入口にクマの注意看板が出ていたようですが、今は出ていません。鈴を鳴らして進みますが、鈴の音は、渓流の水の音で消されてしまいそうです。少し行くと、カラの混群に出会いました。キクイタダキヒガラハシブトガラシロハラゴジュウカラキタキバシリシジュウカラエゾコゲラが観察できました。しかし写真はほとんど撮れませんでした。樹の上の方で、光の条件も良くありませんでした。しかし、大きな群れでゆっくり堪能できました。クマも怖いし、空も暗くなってきたので、もと来た道を戻ることにしました。

帰りがけには温泉街に入る途中で、ミヤマカケスアオバトを見ることができました。アオバトとミヤマカケスが同じ樹で一緒に実を食べていました。

 ホテルに戻る頃には空がだいぶ暗くなっていました。ホテルの温泉はかけ流しで、ゆっくり温まることができました。  

   二日目(10月21日)

   昨夜から雨でした。ホテル前の園地には、屋根のあるベンチがあるので、そこで鳥を待ちました。しかし、鳥の姿は全然ありません。場所を移ることにします。けれど、他の場所に行っても鳥の姿を見ることができませんでした。雨の勢いはなかなか衰えず、やむを得ず、ホテルに戻って雨がやむのを待つことにしました。昼過ぎには小やみになりそうと期待していました。

  雨が少し小やみになってきたので、再び出かけました。しかし、鳥の出は相変わらずでした。途中で雨はあがりましたが、鳥はぱっとせず、ビンズイミヤマカケス、マヒワ、カワラヒワ程度でしたが、温泉街を流れる小さな川でカワガラスを見ることができました。思わぬ成果で満足し、温泉で温まり明日に備え、早めに床につきました。

 

      三日目(10月22日)

 朝湯に入り、早めに食事をして、出かけました。ホテル前の園地では早速鳥の鳴き声がします。シロハラゴジュウカラが2羽いました。小さな木の実を食べています。こちらのゴジュウカラは本土のものより腹部が白いので、その名になったようです。昨日と同じように、湖畔の園地に向かうと、途中変わった鳴き声がします。良く見るとリスの姿が見えます。エゾリスです。後で確認したところ、全部で3匹確認できました。小さな姿でかわいい眼をしていました。 その先ではカラの混群を見ることができました。エゾコゲラハシブトガラシジュウカラエナガもいたようですが、はっきり確認できませんでした。

 キャンプ場に向かいました。途中でエゾシカに出会いました。母親と子供の2頭です。昨日もいたようです。後で他の場所で、糞を確認しましたので、頻繁にこの近辺に顔を出しているようです。自然が残っている証しなのかもしれません。
 
  林道にも早めに行くことにしました。自然館で聞いた話では、クマはここのところ出ていないようですが、いつ出てもおかしくないということです。そのため笛を吹き、熊鈴を鳴らしながら進みました。前日、前々日、より先に行くことにしました。しかし、鳥にはあまり会えませんでした。そして途中、比較的新しいクマの糞を見つけました。この先は危険だと思い、引き返しました。帰る途中でカラの混群に何回か会うことができました。そして、ハシブトガラなども撮影できました。

  他にはエゾアカゲラミヤマカケスアオジマヒワカワラヒワも見ることができました。この日わかったのはミヤマカケスも街中にいる個体は比較的警戒心が弱いということでした。比較的近くで写真撮影も可能でした。

 

    四日目10月23日)

  今日の出発は10時ですので、それまで少し時間、鳥見をすることにしました。今日は気温が少し下がり、新しい鳥が入ってきたようです。カシラダカホオジロを見ることができました。ミヤマカケスエゾアカゲラも相変わらず見ることができました。また、ヤマゲラの鳴き声を遠くで聞くことができました。

  ヤマガラは今回期待していたのですが最終日にやっと声を聞くことができました。

  そして、最後にドラマがありました。そろそろ引き上げようとホテルに向かう途中で、廃屋の窓のところに鳥の姿が見えました。どこから入ったのかわかりませんが、窓から出ようとしていますが出られません。窓を開けてあげました。やっと出ることができました。少し弱っていたのか、すぐに飛べず、下の草のなかにもぐりこみました。

  何の鳥かすぐに分かりませんでしたが、後で検討した結果ノゴマのメスということになりました。なかなか表に出てこない鳥のようです。