2015年11月北海道札幌遠征(11月16日〜20日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト

                                                             鳥の写真(11月16日)    鳥の写真(11月17日)

                        鳥の写真(11月18日)    鳥の写真(11月19日)  

                                                      鳥の写真(11月20日)

   

 札幌に出かけました。北海道は道東方面ばかりでしたので、札幌は初めてです。同行は地元の鳥仲間4人です。案内を札幌在住のTrさんにお願いいたしました。  

     一日目(11月16日)

 千歳空港には13時35分に到着しました。Trさんが出迎えてくれました。早速荷物を積んで出発です。苫小牧方面に向かいました。途中、カササギが見られるポイントを過ぎ、H大学の演習林に着きました。カラ類が出迎えてくれました。人に慣れていて、手を出すと寄ってきます。途中、ホオジロガモなどを見ながら奥へ進みます。エゾフクロウがいると聞きました。すぐにポイントで、エゾフクロウに出会えました。2羽いる時もあるようですが。この日は1羽だけでした。ペレットなどを見せていただき、エゾフクロウの様子などをいろいろ聞かせていただきました。この場所はヒグマも出るような所だそうです。一人では行けそうもありません。駐車場までの帰り道もカラ類がつきあってくれました。駐車場に着いた頃には空はうす暗くなっていました。

 札幌に戻る道々Trさんから、色々な鳥の話を聞きました。特に四国のヤイロチョウの話は大変興味深く聞きました。夕食はTrさんお勧めの蕎麦屋に行きました。一日目目は順調なスタートとなりました。 

    二日目(11月17日)

  この日のスタートは8時半です。ホテルまでTrさんに迎えに来てもらいました。最初に向かうのは真駒内公園です。ヤマセミが見られるかもしれないと伺っていました。川に沿って歩く途中でヤマセミを待っているカメラマンに出会いました。昨日は8時頃に出たそうですが、今日は出ていないとのことでした。少し上流に歩くことにしました。しかし、いるのはカラ類だけで、ヤマセミの姿は見えません。この川はサケが遡上するそうです。ヤマセミの姿は確認できませんでした。先ほどいた場所で、カメラマンから撮った写真を見せてもらいました。昨日は2羽で来たようで、2羽の枝どまりでした。繁殖の時期には幼鳥が複数で現れるようです。東京近辺ではこのような場所には多数のカメラマンが集まりますが、ここにいたカメラマンは3人だけでした。

 次に西岡公園に向かいました。ここではうまくするとクマゲラが期待できます。入って間もなく池にカワアイサを見ることができました。カワアイサを見ながら進むと、途中で大きな鳴き声とともに、白っぽい鳥が飛びだしました。ヤマセミでした。さきほどヤマセミを外したばかりなのに、ここでヤマセミに会うことができました。ヤマセミは少し先の枝にとまりました。歩を進めます。
 ヤマセミは枝にとまっていました。あまりこちらを警戒しません。しばらくすると、狙っていたヤマセミの下から、もう一羽が飛び出し、対岸に飛びました。ヤマセミは2羽いました。こちらに残ったヤマセミは少し枝かぶりでしたが、比較的近くで写真に撮ることができました。ヤマセミとの出会いは久しぶりです。
  先に進みます。キバシリが現れました。他のカラ類も見ることができます。ゴジュウカラ、ハシブトガラ、シジュウカラなどです。アカゲラ、コゲラも観察できました。また遠くにシマエナガを見ることができました。エゾフクロウや、クマゲラも視野にいれようと歩きます。しかし、両者とも見つかりませんでした。
  先ほど来た道を戻ります。ヤマセミはまだ先ほどの枝にいました。2羽とも近くにいましたが、また1羽は対岸に行ってしまいました。この場所ではミヤマカケスも近くで観察できました。他の方は先に駐車場に戻りかけた頃、ヤマセミの写真を撮り終え、駐車場に戻ろうとしたとき、前の木から鳥が2羽飛びだしました。黒い鳥でクマゲラに見えました。先に行った仲間を呼び戻し、クマゲラ探しをしました。しかし、見つかりませんでした。カラスが騒いでいました。Trさんによるとカラスは猛禽や、熊、キツネ、クマゲラなどが出ると騒ぐそうです。クマゲラの可能性が高いとおっしゃっていましたが、見つからず、断念して次の場所に向かうことになりました。

 西岡公園で少し時間を余分に費やしてしまったため、次の場所に着いたのはだいぶ暗くなってしまいました。O沼です。白鳥等の水鳥がいました。しかし暗いため、鳥はシルエット状になってしまい。識別はなかなか難しいです。それでも、ヒシクイ、マガン、オオハクチョウ、ヨシガモなどが観察できました。

 この日も夕食は、Trさんお勧めの回転ずし「トリトン」で食しました。ネタが大きく。リーズナブルな値段でお腹いっぱい味わうことができました。 

    三日目(11月18日)

  この日もTrさんの案内で市内の小さな公園に行きました。イスカが来ているかもしれないということでしたが、やはりイスカは見つかりませんでした。まだ時期が早いようです。
 次に、M沼に向かいました。この沼にはカモ類が色々見ることができました。ミコアイサを今季初めて見ることができました。他にヨシガモもいました。池の周辺の柳にシマエナガがいるかもしれないと聞き、探しましたが、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、キクイタダキしか見つかりませんでした。

 続いてクマゲラ探しに野幌森林公園に向かいました。途中、昼食は、Trさんお手製のニシン入りの漬物とお結びをいただきました。野幌森林公園では、オオアカゲラ、アカゲラ、アトリ、ツグミ、マヒワなどを見ることができました。クマゲラも見ることができるかもしれないと期待が膨らみます。少し進んだところで、クマゲラを見ることができました。Trさんはコロコロと鳴くのはクマゲラが飛んでいるときの鳴き声だと教えてくれました。コロコロが聞こえました。間もなくクマゲラは近くの樹にとまりました。少し枝かぶりでしたが、しっかり見ることができました。木ではキョーンキョーンと鳴きました。初めての出会いで感動しました。同行者ほとんどが初めてで、帰途は大変な盛り上がりとなりました。それでもまだ不十分なところもあり、明日再挑戦することになりました。

 今日はTrさんお勧めの弁当屋で弁当を買うことにしました。クマゲラに出会えましたので、部屋で弁当を食べながら祝杯をあげました。

        四日目(11月19日)

  この日もTrさんの案内です。前回いろいろな鳥が観られた西岡公園にまず、出かけました。しかし、この日はヤマセミも見られず。カラ類も低調で、カワアイサ程度でした。日によってこんなに変わるとは予想していませんでした。大分奥まで行きましたが、成果は上がりませんでした。

 次に市内にあるT公園に行きました。小さな公園でしたが、アカゲラ。キバシリ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、シメなどがいました。ここでは時期によりイスカ、コマドリが観られ、渡りの時期には珍鳥も来る場所だと聞きました。このような場所が都会の真ん中にある札幌が羨ましくなりました。

 最後は昨日に引き続き、野幌森林公園です。入口付近でキツネに出会いました。昨日オオアカゲラがいたところには鳥影がありませんでしたが、少し進むとオオアカゲラ、アカゲラ、コゲラがいました。それに加え、ヤマゲラも姿を見せてくれました。これらの鳥に夢中になっていると、戻ってくる人がこの先でクマゲラを見たと教えてくれました。昨日のクマゲラかもしれません。急いで先に進みます。クマゲラの姿はすぐに見つかりませんでしたが、しばらくすると例のコロコロの声が聞こえました。今日もクマゲラは姿を見せてくれました。それも昨日より見やすい枝にしばらくとまってくれました。夢中でシャッターを切りました。
  駐車場までの帰路、帰りの車中は昨日に引き続き大いに盛り上がりました。鳥見のだいご味を大いに味わいました。

  この日の夕食は個々にとることになりました。私は撮った写真を早く見たく、軽い食事をしながらカメラと向かい切りでした。

  

     五日目(11月20日)

 今日は東京に戻る日です。空港12時半に集合なのでそれまで空港近くのウトナイ湖周辺でカササギを探しました。この周辺では毎年繁殖をしていて、カササギは多数見られるということです。近くに行くとカササギの姿が見られました。良く見るとあちこちにカササギがいます。全部で20羽程度が観られました。大陸から来たものが増えたと思われます。自宅周辺のオナガと同じ感覚で見ることができました。

 最後はやはりTrさんお勧めのラーメン屋「一平」に行きました。味噌味のスープと、麺が大変おいしかったです。 

  今回の鳥見はTrさんにすべてお任せ、おんぶにだっこの状態でした。至れり尽くせりの対応で大変効率良く鳥見ができました。道々のお話も大変興味をそそるものがあり、大変楽しい鳥見となりました。

  Trさんには感謝感謝です。また年齢を思わせないエネルギッシュな行動に大いに学ぶところがありました。本当にありがとうございました。