2014年春飛島遠征(5月18日〜20日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト               

                                                         鳥の写真(その1)    鳥の写真(その2)

                鳥の写真(その3)    風景写真

  

  2回目の飛島遠征に行きました。前回は秋でしたが、今回は春の遠征です。同行は、皆さんベテランのウォッチャー、カメラマン4人です。

当初17日〜19日の予定だったのですが、17日の船が欠航しそうだということで、1日ずらしました。10月17日深夜の11時半深夜の出発で、2泊の予定です。 

 途中、奥羽山脈を超えると雨になりました。前回と同じように月山付近では強い雨となりました。酒田港には5時半頃の到着となりました。雨は時々強く降ってきます。それでも朝食を食べる頃には小やみになりました。

      初日(5月18日)

  風がまだありましたが、船は9時に予定通り出港することになりました。 船は港を出ると大きく揺れます。私は寝不足もあったので、船室内で横になりました。揺れは激しく、同行者のうち二人に軽い酔いの症状が出ました。

  飛島の港では2泊する「おばこ」の若主人が迎えてくれました。今回は2の畑付近に鳥が良く出ているようなので、荷物を預け、そこに行くことになりました。

  事前情報では、キバラムシクイ、アカマシコが期待できそうです。またカラフトムジセッカもこの付近にいるようです。現地に着くと、葛西臨海公園で顔なじみのTdさんがいます。キバラムシクイ、アカモズ、アカマシコを待っているようです。しばらくすると、アカアシチョウゲンボウがテキ穴付近にいるという情報が入りました。何人かがそちらの方に移動します。私は移動せずにここで待つことにします。しばらくするとコウライウグイスが飛び、近くの林に入りました。比較的見やすい樹にとまっています。近くに移動します。きれいな成鳥です。昨年磐田で幼鳥を見ましたが、今回の個体は大変きれいです。しばらく止まっていてくれたので、ほどほどの写真を撮ることができました。スタートから幸先が良いと感じました。

  キバラムシクイと思しき鳥も見つけましたが、すぐにもぐってしまい、撮影はできませんでした。鳴き声がスズメと似ています。  続いてカラフトムジセッカの場所に移ります。1の畑と2の畑の中間のサンセットの案内標識のそばです。鳥の姿が確認できません。しかし、近くで大きな声でさえずっている鳥がいます。後で分かったのですが、これがカラフトムジセッカでした。声はコルリの鳴き声に似ています。ムシクイの鳴き声とは想像できませんでした。写真はかろうじて撮ることができました。

  再び2の畑に戻ります。ゴドイモ畑から鳥が飛びだしました。シマノジコです。しかし私は撮影がうまくいきませんでした。 この付近ではスズメに交じっていろいろな鳥が出没しました。ひとつはアカマシコです。幼鳥です。この時も写真は撮れませんでした。2羽の未見の鳥に出会えたのに写真が撮れずがっかりしました。

  2の畑付近で鳥見を続けます。アカモズが観察できました。少し遠かったのですが、撮影できました。初めての出会いです。与那国島で、シマアカモズを見ましたが、本土のアカモズはまだだったのです。 しばらくすると、アカアシチョウゲンボウが学校の校庭にいるという話が流れてきました。そこにはカラアカモズもいるようです。そこに移動することにしました。移動の途中ヘリポート付近ではサンショウクイの群れに会うことができました。30羽近い群れでした。

 校庭に着くと、アカアシチョウゲンボウが校舎の屋根にとまっています。しばらくすると、電線や樹木にもとまってくれました。 メスもしくは幼鳥と思われます。足とアイリング、嘴基部に赤みが見られます。特にその名になっている足の赤さが目立ちました。 同じ場所でカラアカモズにも会うことができました。アカモズの亜種ですが、なかなか見る機会がない鳥のようです。アカモズに比べ背中の赤みが弱く、こげ茶色です。オスのようです。

 この日は、前日の強風と朝まで降った雨の影響でいろいろな鳥が入ったようです。山形県野鳥の会の支部長さんの言葉を借りると、この春最高の一日だったようです。そのような日が初日にぶつかり、幸運なスタートとなりました。

夜の食事はカニ、サザエ、刺身類など魚介類づくしでした。魚が好きな私にとって最高の食事でした。

    2日目 (5月19日)

  翌日は4時半に起きました。もう空は明るくなっています。5時に出て、食事前の鳥見を始めました。 カラフトムジセッカポイントに向かいます。早朝から大きな声でさえずっています。しかし、その姿は良く確認できません。かすかに動きがわかる程度です。なかなかの強敵です。こういう相手だとファイトがわくのですが、しばらくすると声が聞けなくなり、他の場所に移動します。

 今日はホオジロが多いような気がします。カワラヒワと一緒にいるアカマシコを見つけることができました。昨日は撮影ができなかったのですが、今日はどうにか撮影できました。

 アカマシコはいましたが、他の鳥がいなくなったような気がします。

 食事をした後、宿の車で送ってもらい、法木の畑から回りましたが、鳥はあまりいませんでした。

 また2の畑に行くことにしました。やはり、昨日いた鳥がいなくなっていました。シマノジコキバラムシクイアカモズは完全に抜けたようです。昨日いた、アカアシチョウゲンボウは午前中は確認されましたが、午後は抜けてしまいました。またカラアカモズも午後に抜けてしまったようです。

 新しく入って来た鳥はいないかといろいろ回りましたが、見つけることができませんでした。

    3日目 (5月20日)

 この日も早朝から朝の鳥見をしました。カラフトムジセッカポイントに最初に向かいました。しかし、今日は鳴き声が聞こえません。しばらく待ちましたが、だめでした。抜けてしまったようです。

 昨日いたという情報があったオジロビタキも見つかりませんでした。 

 食事の後、今日は四谷ダムからスタートしました。しかし、鳥はあまりいません。林間の道を歩きながら、荒崎に着きました。ここではマミジロタヒバリが観察できました。与那国、舳倉、に続いて3回目の出会いです。コマミジロらしい鳥が見られたと聞き、しばらく粘りましたが、いたのはハクセキレイの2亜種だけでした。

  2の畑に行きましたが、鳥はいませんでした。唯一の例外がコウライウグイスでした。昨日も今日も姿を見せてくれました。 ' 帰りの船が1時半出航ということで、12時半には港近くの公園に降りてきました。 

 初日は素晴らしいスタートを切ることができましたが、二日目、三日目は惨めな結果になりました。

  しかし、一日でも良い日に当たっただけでもラッキーだったのかもしれません。それほど今期の鳥の出は良くなかったようです。

  帰りはそれほどの渋滞にも会わず、10時頃には帰京できました。

    同行した4人の方には、色々鳥を探してもらうなど、お世話になりました。

    皆さんに厚く、感謝申しあげます。