2015年秋飛島遠征(10月22日〜23日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト               

                                                         鳥の写真(10月22日分)    鳥の写真(10月23日分)                

  

  3回目の飛島遠征に行きました。今回は2012年に続き2回目の秋の遠征です。同行は、皆さんベテランのウォッチャー、カメラマン3人です。 当初9〜11日の予定だったのですが、船が欠航しそうだということで、日をずらしました。10月21日深夜の11時池袋集合での深夜の出発で、2泊の予定です。 

  途中、前回と同じように月山付近では雨となりました。酒田港には5時15分頃の到着となりました。到着時には雨は上がっていました。朝食まで時間があるので、近くの日和山を散策しました。オオカワラヒワ、ヒガラ、アカゲラ、オオハクチョウなどが観察されました。    

  初日(10月22日) 

  風がほとんどなく、船は9時半に予定通り出港することになりました。 船は港を出ると少し揺れました。たいしたことはなかったのですが、時々大きな波しぶきに見舞われました。それでも飛島付近ではほとんど波はありませんでした。航路ではあまり鳥がいませんでした。それでもオオミズナギドリなどが観察されました。 

 飛島の港では2泊する「おばこ」の奥さんが迎えてくれました。荷物を預け、ヘリポートに行くことになりました。しかし、校庭を通りすぎた時点で校庭に鳥がいそうなので、急きょ、そこで降ろしてもらいました。

  そこにはまずオオマシコが観察されました。他にミヤマホオジロが多数いました。他にカシラダカ、ジョウビタキなどがいます。葛西臨海公園で顔なじみのTdさんにも会うことができました。ノドジロムシクイ、ヤマヒバリなどの目ぼしい鳥は、ほとんど抜けてしまったと聞きました。今いて目ぼしいのは、シラガホオジロ、チョウセンメジロ程度だそうです。他に校庭には先ほどいたオオマシコ、それとオオヒバリがいるそうです。 オオヒバリと思しき鳥もすぐに見つかりました。後日写真を拡大したら、後趾の爪が長くなっていて、オオヒバリと同定できました。  

 シラガホオジロが見たいのでヘリポートに移ります。途中の道のわきから鳥が色々飛びだします。しかし、ほとんどが/ミヤマホオジロ、アオジ、カシラダカです。鳥の数は多そうです。マヒワなども見ながら、ヘリポートに到着しました。

 草が伸びていて、鳥の姿が良く見えません。草の中から鳥が飛びだしますが。これもミヤマホオジロやカシラダカがほとんどです。シラガホオジロはなかなか見つかりません。

  しかし、間もなく、同行者が草から飛び出して近くの樹にとまった鳥をシラガホオジロと同定してくれました。頬の部分の白色が眼に着きました。どうもオスのようです。間もなくシラガホオジロのグループが見つかりました。草の間から姿を垣間見ることができました。喉の部分が赤褐色色したオスと、その部分が薄いメスが確認出来ました。今回の観察で1種ゲットです。 

 法木方面に向かいます。ここでも途中、色々鳥が出てくれました。ミヤマホオジロなどに加えて、ヒガラ、アトリ、シロハラ、ツグミ、ノビタキなどが観察できました。八幡崎方面にも足を延ばしました。キクイタダキを見ることができました。ここでも鳥の数は多く確認出来ましたが、いわゆる珍鳥の類は見ることができませんでした。 

 元のメイン通りに戻ります。ここでは、ウソを見ることができました。途中、チョウセンメジロの情報を聞き、そちらに向かいます。3の畑の手前の畑のようです。人が何人か集まっていました。しかし、チョウセンメジロは飛んでしまったようです。しばらく待つことにします。メジロが来ました。その中にいないか確認します。脇が少し濃い個体をチョウセンメジロではないかと推測しますが、どうも違うようです。期待している鳥に見えるのは人間の心理として良くあるようです。

 しかし、間もなく本物のチョウセンメジロが現れました。花梨の樹に来ました。本物ははっきり脇に栗色部があります。2個体います。オスとメスのようです。栗色部の色が淡い方がメスのようです。これでライファーがさらにプラス1となりました。

 ベニマシコも確認出来ました。しかし、なかなか表に出てくれず、写真は撮れませんでした。 さらに道を進みます。2の畑ではノドジロムシクイではないかという鳥を見つけました。しかし、良く見ると違います。それでもカラフトムジセッカではないかと推測しましたが、薄い翼帯があり、結局オオムシクイということになりました。

 またもう1羽謎の鳥に遭遇しました。ホオジロの類なのですが現場では、良く同定できず、翌日写真を他のウォッチャーに確認したところ、オオジュリンということになりました。オオジュリンはいつも葦の上などにいるのですが、この鳥は畑の土の上にいたため、検討の対象から外れていて、それが盲点になったようです。皆で、何だと落胆しました。 

 事前の情報だと鳥は少ないと聞いていたのですが、鳥の数は大変多く感じました。珍鳥が少ないということのようです。数多い鳥の中に珍鳥が混じっていないかと明日の期待を持ちました。  

 夜の食事はカニ、サザエ、刺身類など魚介類づくしでした。魚が好きな私にとって最高の食事でした。  帰る予定の24日、そしてその翌日の25日は船が欠航しそうだと聞きました。26日に所用があるため、私ともう一人の方は明日帰ることになりました。

 2日目 (10月23日) 

 翌日は5時起床、5時半出発となりました。自転車を使いました。6時頃には空は明るくなってきました。

 校庭でスタートしました。 オオマシコ、オオヒバリ>は今日もいました。ミヤマホオジロなども昨日のように、ここかしこに見ることができます。今日はアオジ、カシラダカが多い気がします。新たに入った鳥がいないか期待が膨らみます。船の出航が1時半なのでは日の勝負となります。

 早めに宿に戻り、朝食を早く済ませ、じっくり鳥見をすることにしました。  

 朝食後は自転車を使い、1の畑方面から行くことにしました。海水浴場に寄ってみます。上空にハヤブサが飛びました。この島では3つがいのハヤブサがいるようです。ここの崖の上で繁殖するペアのようです。

 斜面の草地にはアオジがいます。マヒワも混じっていました。他に黄色味の強い鳥を見た人もいました。

 畑をのぞきながら進みます。モズが鳴いています。ヒバリが飛びます。ウソの声がします。ルリビタキやウグイス、メジロの姿も見ました。

 昨日チョウセンメジロが出たポイントを寄りましたが、チョウセンメジロはいませんでした。四谷ダム入口で少し時間を割きました。昨日、ここで、モリムシクイを見たという話を聞いていました。しかし出たのは、ウグイス、ジョウビタキ、ムギマキでした。

 四谷ダムは水が少ししかありませんでした。マガモ、コガモがいました。途中、キクイタダキ、シメを見ることができました。また上空を昨日に引き続き、ノスリが飛びました。 ヘリポートに寄ります。昨日いたシラガホオジロは見ることができませんでした。

 脇の畑に寄りました。ベニマシコ、マヒワ、ジョウビタキなどを見ることができました。ここでも黄色味の強い鳥を見たので待ちましたが、その後、見ることができませんでした。

  最後に、校庭に寄りました。オオマシコ、オオヒバリが相変わらずいました。オジロビタキは見ることができませんでした。カシラダカの部分白化個体も見ることができました。乗船時間ぎりぎりまで粘ってみましたが、特にい目新しい鳥はいませんでした。

  帰りは酒田から新潟経由で新幹線で帰りました。島でご一緒した方と鳥談議をしながらの帰京でした。

   同行した4人の方には、色々鳥を探してもらうなど、お世話になりました。

    皆さんに厚く、感謝申しあげます。

 なお残られた2人の方はその後2泊し、ヤマヒバリ、ユキホオジロ、ニシオジロビタキなどを見られたと後日伺いました。