2016年秋飛島遠征(10月22日〜24日)
4回目の飛島遠征に行きました。昨年に引き続いての秋の遠征です。同行は、皆さんベテランのウォッチャー、カメラマン3人です。 当初21〜23日の予定だったのですが、船が欠航しそうだということで、日を1日ずらしました。10月21日深夜の10時集合、2泊の予定です。 途中、前回と同じように月山付近では寒さをだいぶ感じました。酒田港には4時30分頃の到着となりました。朝食まで時間があるので、近くの日和山を散策することにしました。私は寝不足と右足痛みで、車で休むことにしました。オオカワラヒワ、ヒガラ、ハクチョウなどが観察されたようです。 初日(10月22日) 風はあまり感じません。船は9時に予定通り出港することになりました。 船は港を出ると少し揺れました。たいしたことはありませんでした。航路ではオオミズナギドリ程度しか観察できませんでした。 飛島の港では2泊する「中央旅館」の奥さんが迎えてくれました。こちらでとまるのは初めてですが、こちらで長く滞在するTdさんの定宿です。この日帰るというMtさんもここにとまっています。荷物を預け、自転車で校庭に行くことになりました。途中歌碑の近くの空き地でシラガホオジロを見ることができました。オスのきれいな成鳥でした。スタートから幸先が良い結果になりました。校庭に向かう途中では他にメジロ、アオジなどが観察できました。 校庭では、Mtさんに会いました。地元でマミジロの時に会って以来です。ここで、一昨日、昨日、オオモズ、ヤマヒバリを見ることができたそうです。今日は見られていないということです。 校庭では、ミヤマホオジロ、カシラダカ、ビンズイ、ジョウビタキ、オオヒバリが観察されました。 ヘリポートに向かいます。途中ジョウビタキ、ムジセッカなどを見ながら、坂を上っていると、ヤマヒバリが2の畑に出たという情報が入りました。急ぐため、新しくできたグランドに続く坂を登ることになりました。だいぶショートカットできました。途中で今日船で同行した方たちと会いました。ヤマヒバリは誤情報だと聞かされてがっかりしました。ここではノゴマが出ていると聞きました。ドコイモ畑にはアカマシコが3羽いて、そのうちの1羽は赤いという話も聞きました。しかし、そこに居合わせた中央旅館のご主人はアカマシコではなくてオオマシコだとおっしゃっていました。後で確認したところではやはりオオマシコでした。アカマシコと思って写真を撮られていた方もいたようです。 1の畑から順に見ることにしましたが、途中の柿の樹に鳥が集まっていました。メジロに混じってツグミ、ムシクイがいました。ムシクイは頭央線がなく、オオムシクイのように思われます。ツグミ類の中に赤さが目立つ鳥がいました。マミチャジナイということになりました。他にはアオジなどです。 オオマシコを見ながら2の畑に戻りました。ここにはジョウビタキ、ビンズイ、ノビタキ、などがいました。ノゴマを待ちましたが、1回姿をちらっと見ただけで写真は撮れませんでした。 オオジュリンがいました。他のホオジロ類も夕方近くになってきて、入り始めたようです。残土捨て場にヤマヒバリがいたと聞いたので、そこに行ってみました。しかし、見られたのはカシラダカなどでパッとしませんでした。ここでは昨年ベニマシコが見られましたが、今回ははずれでした。 ヘリポートを経由して校庭に向かいます。ヘリポートではミヤマホオジロがいましたが、暗くなり始め、そして少し動くだけで飛んでしまうので、良く観察できません。校庭でも午前中に見た鳥と変化はありませんでした。陽が落ちると寒くなり始めました。宿に引き上げることにしました。 今日はスタートは良かったのですが、その後はパッとしませんでした。明日に期待するしかありません。 夜の食事をしながらTdさん宿のご主人と鳥談義をしました。好きな魚料理を食べながらの楽しいひと時でした。 明日の船便はほぼ欠航、明後日は出航しそうだと聞きました。鳥が少なければ1泊で帰ろうという話もありましたが、2泊することになりそうです。 2日目 (10月23日) 夜に雨が降りました。雨音で眼が覚めました。雨で朝探がどうなるか分かりませんでしたが、5時頃には雨が上がり、6時前に出発しました。2手に分かれ、私たちは自転車を使い、校庭に向かいました。6時頃には空は明るくなってきました。 校庭にはミヤマホオジロに混じってシラガホオジロがいました。他にはビンズイ、カシラダカを見られました。廃屋の近くのススキにコホオアカがいました。この後ヘリポートに向かいました。ミヤマホオジロ程度でした。脇の畑にも行きましたが、パッとしませんでした。 朝食後は自転車を使い、海水浴場方面から1の畑方面から行くことにしました。途中電線にミヤマカラスがとまっていました。 畑をのぞきながら進みます。途中メジロが集まっているポイントがありました。チョウセンメジロに似ているメジロがいました。なかなか結論が出なかったのですが、結局メジロということになりました。 2の畑で、3羽の鳥が草の実を食べていました。最初ムジセッカと思っていたのですが、尾が長く鳴き声からもウグイスということになりました。鳥は普通でしたが、きれいな写真が撮れました。ノゴマも今朝いたようですが、見ることができませんでした。 四谷ダムに向かいました。風が出てきました。大した鳥はいませんでした。風の当たらない場所で昼食をとりました。ダム湖にはカモ類は全然いませんでした。上はるか遠くの空をノスリが飛びました。 ムギマキが出ていたという情報でグランド近くまで行きました。サンショの実がありました。しかし鳥は出ませんでした。ポイントは当たりましたが、鳥ははずれでした。 法木に向かいます。こちらも鳥は少なく、期待外れでした。 ヘリポートに向かいます。途中アオバトの死骸(羽だけ)を見つけました。ヘリポートは相変わらずでした。 巨木の森に行くことになりました。途中まで全然の気配がありませんでしたが。鼻戸崎に近づく頃になると鳥が出始めました。草刈りをした場所で鳥がえさ取りをしていました。ミヤマホオジロ、ムシクイ、ヤブサメが見られました。ムシクイははっきりした頭央線がなく翼帯が二本あり、眉班が前でつながっていることから、フタオビヤナギムシクイではないかということになりました。この鳥は翌日も観察され、キマユムシクイという意見もありました。結論は少し待つことにします。(帰京後色々検討の結果キマユムシクイとなりました。) ヤブサメと思った鳥も良く見ると尾羽がない鳥のように思えます。羽を広げた写真があったので確認するとやはり尾羽がありません。結局尾羽が撮れたウグイスということになりました。 この日の最後にやっとわくわく感が味わえました。 宿に帰り、早めに入浴し、早めの食事をしました。明日の出航は微妙だという話も聞きました。心配してもしょうがないのですが、その翌日もあまり天気が良くないようなのでいつ戻れるか少し心配になりました。 右足に疱疹ができました。どうも帯状疱疹のようです。明日欠航したら診療所に行こうとと考えました。
3日目(10月24日) 朝探は右足の調子が悪く、パスしました。他のメンバーが出発してしばらくすると、Tdさんから、そして宿のご主人から次々鳥情報が寄せられました。ヘリポートにツメナガホオジロが出ているとのことです。私も無理して出かけることにしました。他のメンバーはヘリポートにいました。ミヤマホオジロ、カシラダカと違う鳥を探します。最初に見つかったのはジュリンです。最初コジュリンという意見もありましたが、色合い大きさなどからシベリアジュリンということになりました。そして間もなく、校庭にオガワコマドリが出ているという情報が入りました。 さっそく校庭に移動します。着いた時はオガワコマドリは出ていませんでした。しばらく待ちましたが、出てきませんでした。食事時間もだいぶ経過したので、いったん宿に帰ることにしました。 宿で食事をし、帰りの準備をしていると、船は出航するという話が入ってきました。条件付きですが…。船は着いて荷物などの処理が終わり次第すぐに出航するそうです。鳥見は10時半ころまでにしかできません。 さっそく校庭に向かいます。着いて間もなくオガワコマドリは出てくれました。冬羽のせいか、胸の色合いは薄く、昔見た綱島の鳥に比べて見劣りがしました。しかし、久しぶりの出会いとなりました。 再びヘリポートに向かいます。ツメナガホオジロをもう一度確認しました。他の方は巨木の森にも行きましたが、昨日の鳥は確認できなったようです。 メインストリートを南に向かいます。ムギマキポイントには今日も鳥は出ませんでした。 最後に宿の柿畑に出ているというオジロビタキを見ることにしました。鳥は最初飛んでしまいましたが、すぐに戻りました。ニシではなく、オジロビタキのようです。 時間が経つのは早く、10時半近くになりました。港に行くことにしました。 荷物の上げ下ろしが多く、結局船が出たのは11時45分ころでした。でも追い風もあり、1時間足らずで酒田に着くことができました。 1時過ぎに出発し、7時半に東京に帰ることができました。 今回の遠征では目標のヤマヒバリはだめでしたが、ツメナガホオジロ、オガワコマドリなどを見ることができました。成果が十分上がったと考えています。 同行した3人の方には、色々鳥を探してもらうなど、お世話になりました。
皆さんに厚く、感謝申しあげます。 遠征中に足が痛くなったのは帯状疱疹でした。船が欠航になったら、対応が遅れてしまうことになりました。無事に予定通り戻れてよかったです。 |