2019年5月飛島遠征(5月12日〜16日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト               

                                                         鳥の写真(5月12日)    鳥の写真(5月13日)    鳥の写真(5月14日) 

                            鳥の写真(5月15日)    鳥の写真(5月16日)                 

  

  1年ぶりの飛島です。今回も昨年と同じく、行きは夜行バス、帰りは電車です。同行者も昨年と同様Mtさんです。 

  夜行バスは、10時25分に東京駅から乗りました。うとうとしながら。早朝6時半に、酒田港に着きました。バスを乗る時から体調はいまいちでした。朝食はいつものように7時から海鮮市場の食堂で食べました。    

  

初日(5月12日) 

  早朝は、風はほとんど吹いていなかったのですが、9時頃から風が少しずつ強くなるという予報でした。欠航を心配しましたが、船は予定通り9時に出航しました。やはり風の影響なのか船はだいぶ揺れました。体調不良もあって少し気分が悪くなりました。まわりで船酔いする人もいて、それがさらに悪い方向に影響しました。しかし、どうにか1時間強の船旅を無事乗り越えることができました。10時少し過ぎに飛島に到着しました。 

 飛島の港では「中央旅館」の奥さんが迎えてくれました。宿でご主人から鳥情報を得て早速出発しました。酒田で、事前にYzさんからも情報を得ていました。Yzさんは6日から飛島入りしています。鳥の数はあまり多くないと聞いていました。

 ノドグロツグミが数日前から出ていて、今日は1の畑周辺で見られているということで、海水浴場方面から回ることにしました。海水浴場に人が集まっていました。ノドグロかなと思い、そこに寄ってみるとカラアカモズを探しているということでした。カラアカモズは2014年の5月にこの島で見たことがあり、それよりもノドグロを優先したい私はそこをパスして1の畑方面に向かうことにしました。

  坂道を登りながら進んでいくと一の畑手前に3人の女性バーダーがスコープで鳥をのぞいています。そっと近づくと、ノドグロが見られると教えてくれました。ノドグロは道路と道路の側溝の間を行ったり来たりしながら動いています。側溝でエサ取りをしているようです。少しずつ近付きながら画像をとることができました。やはり初めて見る鳥を写真に収める時はワクワクするものです。久しぶりにこのワクワク感を味わうことができました。

  間もなく人が集まりだしました。ノドグロはこの付近に頻繁に顔出しました、光が強くなかなか思うような画像が撮れませんでした。鳥の模様と光の強さのせいなのかピントが皆イマイチでした。3時近くまでノドグロと遊んでいました。それから他の場所を回ってみることにしました。一の畑、二の畑、三の畑はパッとしませんでした。途中でサンショウクイを見た程度でした。

  ヘリポートは草が刈られたばかりでした。ホオアカキマユホオジロがいました。草が短いので鳥を見るには見やすいでした。他にはコサメビタキがいました。

  校庭に向かいます。ここには昨日までチフチャフがいたそうですが、今日は姿が見えません。ジョウビタキミヤマホオジロ、ホオジロがいました。いつもより鳥が少ないように感じました。昨日までいた、カラフトムジセッカも今日はいないようです。

  今日はスタートは良かったのですが、その後はパッとしませんでした。明日も天気が良くなりそうです。鳥も抜けそうです。

  夕食の味噌汁に「カメの手」という貝が入っていて美味でした。先日行った見島の「ぐべ汁」にも同じ具が入っていました。見島では「鷹の爪」と言っておりました。現地でしか食べられません。岩についている貝です。

  宿はYz夫妻と同じでした。昨日におらが海の家から移ってきたそうです。他に昨年もご一緒したOtさんが来ていました。Tdさんの姿がここにないのは寂しいです。

 

   2日目 (5月13日) 

 朝、5時過ぎに出かけました。校庭には鳥はほとんどいません。巨木の森に行くと、ビンズイ程度でです。展望台周辺ではジョウビタキのオスがいましたが、他には上空を飛ぶアマツバメしかいません。ムシクイ類が多いときがあるのですが、今日ははずれです。その後、ヘリポートに向かいます。ここではマミチャジナイ、コホオアカ、キマユホオジロ、が草地に降りていました。西の樹にはイカルコムクドリが一緒に並んでとまっていました。草地のマミチャはきれいな個体でした。

 食事後は、昨日のノドグロポイントから回ることにしました。ノドグロは現れません。抜けてしまったようです。畑を見ながら進みますが、あまり鳥の姿が見えません。四谷ダムに行ってみました。マガモ、カルガモ、コサメビタキがいました。次に向かったのは、小物忌神社です。昨年はここにはよく通いました。コウライウグイスの鳴き声を聞いたこともあります。お気に入りの場所です。昼食も取りながらゆっくり時間を割きました。一番奥のダム周辺ではキビタキのメスサンショウクイがいました。その少し手前にはノゴマも見ることができました。他にヤマガラ、コムクドリを見ることができました。入り口付近に戻ると、シベリアアオジ、シロハラホオジロ、ビンズイもいました。

  法木の畑方面に向かいました。マミジロキビタキのメスが見られるかもしれません。しかし、先行していたYzさんから、今日は見られないと聞きました。サンショウクイが現れる可能性もあるので待ちましたが、ダメでした。時間帯もあまりよくないのかもしれません。法木の畑の入り口付近に戻ると、中央旅館のご主人とYzさん夫妻がコルリをとっていました。一緒に撮影に参加しました。この付近にはコルリが良く現れるようです。平家森盛、源氏盛付近にも現れます。少し撮ることができましたが。光の条件もあまりよくなく、次の機会を狙うことにしました。

  ヘリポートでは今朝いたマミチャジナイが出ていました。朝は光の条件があまり良くなかったのですが、夕方近くになると好条件になります。きれいな個体をきれいに撮れました。他にホオジロ、コホオアカ、キマユホオジロがいました。ここでの撮影がこの日の最後の撮影になりました。校庭にはパットした鳥がいなかったからです。

  この日は体調が戻ったのでアルコールを飲みながらの食事となりました。

   

  3日目(5月14日)

 この日も校庭を経て、巨木の森から入りました。間もなくコルリのメスがいました。まだ入ったばかりのようでだいぶ弱っていました。少し羽が乱れていましたが、暗い中でゆっくり撮影できました。今日はムシクイが多く見られます。センダイムシクイが多いですが、他に、エゾムシクイの声も聞こえます。しばらく進むとジュウイチの声が近くで聞こえます。一生懸命にその姿を探しますが、見つかりません。そのうち声は聞こえなくなりました。ジュウイチの姿を探すのは大変だと後で聞きました。展望台の先に進むと、ムギマキが止まっているのが見えました。きれいな成鳥のオスです。先日の見島ではメスのムギマキを見ることができたので、これでオス、メスの両方を今年は見ることができたことになります。

  食事後も巨木の森に向かいました。センダイムシクイが多数見られました。ジュウイチの声も聞こえます。ここでしばらく時間をつぶすことにしました。ジュウイチは一度飛ぶ姿を確認できましたが、撮影はできませんでした。ジュウイチは3個体いるように思えます。ジュウイチとだけ鳴くだけでなく、ヒヨドリのような鳴き声を混ぜる個体もいました。ムギマキはその姿を確認できませんでした。しかし他の人の話ではメスもいるようだと聞きました。

  法木の畑に向かう道の入り口付近に向かいます。コルリのオスが出ていました。今回は光の条件が良く、どうにか証拠写真をとることができました。しばらくコルリはここにいてくれそうな気がしました。続いて四谷ダムへ向かいます。朝、サンコウチョウが出ていたようです。ダムに降りる途中の道で、Yz夫妻とSkさんが雑談しながらダムの方に向かって写真をとっています。そこに参加させていただきました。センダイムシクイが飛び回っています。対岸にサンコウチョウが飛ぶのを見ることができました。きれいな雄でしたが、撮影はできませんでした。

  この脇道から、荒崎方面に向かう遊歩道があります。雰囲気が良い道で鳥が出そうに思えます。朝や、夕方にはマミジロなどが出そうです。そこを進むと青石海岸に降りる道とぶつかります。その周辺でコルリを見ることができました。すぐに隠れてしまいましたが、この周辺ではまた見ることができそうです。また様子を見に来ようと思いました。

  メインの道を南に向かい、畑をのぞきます。しかし、パッとしません。一の畑まで行き、戻って、小物忌神社に向かいます。入り口周辺にシベリアアオジがいました。昨日奥にいたノゴマはいませんでした。神社のところから戻ろうとしたとき、黒い中型の鳥が道から藪に飛び込みました。少し樹の陰から様子を見ることにしました。少し前にコルリのメスが姿を見せました。先ほどの鳥ではありません。それを撮影していると、その少し先に、マミジロのオスが姿を見せました。少し距離があり、近寄れません。暗い中で撮影しました。先ほどの鳥はマミジロだったのかもしれません。先日の見島で証拠写真が撮れた鳥です。今年はマミジロとの相性は良いのかもしれません。今まではさっぱりだったのですが…。

  ヘリポートに向かいました。マミチャジナイが2羽並んで枝どまりをしていました。めったにない機会でした。巨木の森に向かいます。オオルリ、ムギマキがいました。ムギマキの撮影はできませんでした。オオルリは、背中だけでした。宿に帰る前に再びヘリポートに向かいました。草原ではコホオアカ、ホオジロ、シベリアアオジがエサ取りをしていました。校庭に降りる坂道の途中では若いキビタキのオスがいました。

  宿ではいつものように楽しい鳥談議ができました。Yz夫妻は明日帰京するので最後の夜になりました。

  

   4日目(5月15日)

  朝は巨木の森です。今日は鳥が少なくなっていました。あれほどいたセンダイムシクイもちらちらとみる程度です。鳥が抜けたのかもしれません。四谷ダムに向かいます。昨日の遊歩道に行こうと考えたのです。しかし、鳥には出会えませんでした。メインの道路を南に向かいます。二の畑でサンショウクイに出会えた程度でした。今日の朝探は不作でした。

  朝食後は巨木の森です。ムギマキの成鳥がいました。しかし、なかなか良いところにはとまってくれませんでした。ヘリポートに行くと上空をアマツバメが飛んでいました。小物忌神社に向かいます。コルリのメスがいました。シマゴマではないかという人もいましたが、コルリのメスと判断しました。メインの道も行きました。天気が良く夏のような陽気です。二の畑で食事をして昼寝をしてしまいました。

  巨木の森に戻りました。ムギマキがまだいるようです。他には、マミチャジナイ、シメ、キビタキ、オオルリメスを見ることができました。オオルリのメスは少し他の鳥に見えたのですが、結局オオルリのメスと判断しました。

  今日は不作でした。明日の船で帰京するので明日の午前中に期待するしかありません。

 

   5日目(5月16日)

  今日も天気がよさそうです。巨木の森に向かいます。マミチャを最初に見つけました。さらに進むと少し先にマミジロの姿が確認できました。しかし、カメラを向ける直前に姿を隠してしまいました。今日もムギマキ待ちの人がポイントで待っていました。さらに進むとまたマミジロが出てきました。今度は慎重に動きどうにか証拠写真をとることができました。

  ヘリポートには鳥がいません。四谷ダムに向かいます。入り口に入るとマミジロが飛びました。自転車なので撮影どころではありませんでした。遊歩道を歩きます。マミジロの鳴き声が聞こえました。期待できそうです。ゆっくり進みます。右の藪から鳥が飛び出しました。近くの枝にとまりました。マミジロです。しかし、枝がかぶっていてピントがとれません。もたもたしているうちに飛ばれてしまいました。これで今朝、4度マミジロに会うことができたことになります。鳴き声も各所で聞くことができました。さらに進むとコルリの姿を見ることができました。先日見たポイントです。食後また来ようと思いました。

  朝食後はまた巨木の森です。センダイムシクイが増えていました。他に、コサメビタキ、ビンズイがいました。上空をアマツバメが飛んでいました。10時過ぎに今日乗る船が港に入ってくるのが見えました。ヘリポートに移動します。着く早々、ジュウイチが近くで鳴いていました。姿は見つかりませんでした。法木に向かう道の脇道に入った人は見つけることができたようです。間もなく飛んで声は聞こえなくなりました。この後、メインの道路、小物忌神社、四谷ダム遊歩道を回りました。遊歩道のコルリを再び見ることができました。しかし、距離があり、近寄ることもできませんでした。そうこうしているうちに大した鳥も見ることができずに、出港時間が近付き、待合所に戻ることにしました。

   

 帰りは新潟経由で帰ることにしました。船と電車の接続時間はあまりなく、土産を買う時間もわずかでした。天気が良く、羽越線の車窓を楽しむことができました。上越新幹線もゆっくり座れ、8時過ぎに東京駅に着くことができました。

  今回の遠征の成果はノドグロツグミです。マミジロ、コルリ、ムギマキも何回か見ることができ、楽しい鳥見でした。  

  同行したMtさんにはいろいろお世話になりました。