過去の鳥見日誌

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2005年     3月の鳥見日誌      

    

月5日(土)

 葛西臨海公園

 〇10時〜16時半  

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   チュウヒ
   クイナ
   ジョウビタキ
   オオジュリン
   アカハラ
   シジュウカラ
   アオジ
   ハジロカイツブリ
   スズガモ
   オナガガモ
   ヒドリガモ
   ハシビロガモ
   カワラヒワ
   タシギ
   キンクロハジロ
   ホシハジロ
   オオバン
   カワウ
   ツグミ
   ウグイス     
   アオサギ
   ホオジロ
   ハクセキレイ
   ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス

 
 

 午後からの天気が下り気味なので、半日のつもりで葛西臨海公園に出掛けました。

いつもの公園の入り口でのトラツグミの歓迎は、ありませんでした。
アオジジョウビタキが顔を出してくれます。田んぼではタシギが2羽、餌をついばんでいます。

 センター前に行きますが、今日はクイナが見られるようです。時々、顔を出しますが、ギャラリーが多いためか、すぐにアシの中へ戻ってしまいます。オオジュリンがアシの茎を割って虫を食べていますいます。パチパチという音が聞こえます。風が弱いためか、かなりの数の個体が見られます。メジロシジュウカラウグイスなども顔を出します。ジョウビタキもオスとメスが交互に現れます。大変きれいなオスの個体です。アカハラツグミも枝にとまります。ムクドリも群れで来て水浴びをしたりします。スズメもえさ取りに夢中です。

 海の方をのぞいて見ます。東渚の水路にはハジロカイツブリのペアが泳いでいます。もう夏羽が少し出ているように見えます。もうそろそろ北へ帰る準備をしているのでしょうか?

 またセンター前に戻ります。天気も良いため、午後もここにいることにします。

 暖かく、風もなく、ツリスガラが現れてもおかしくはないのですが、残念ながら見つけることができません。対岸のアシにいたという情報もありましたが、確認できませんでした。

 チュウヒも時々上空を旋回し、アシ原に戻ることを繰り返しています。

 夕方近くになって人が少なくなってからは、クイナが比較的長く姿を見せてくれました。

 日が落ちてくると急に寒くなります。しかし春を感じさせる一日を沢山の鳥と過ごすことができました。

 

 

 ←クイナ

                    

月6日(日)

 八潮市

 〇9時半〜16時半  

 〇曇り

 〇観察された主な鳥

   
   ヤツガシラ
   
アオジ
   モズ
   ユリカモメ
   ハクセキレイ
   キジバト
   スズメ
   メジロ
   ツグミ
   シジュウカラ
   オオジュリン

 
 

 今日はヤツガシラが出ているというので、埼玉県の八潮市に出掛けます。
 天気が気になりましたが、どうにかもちそうです。初めての出会いに胸が高まります。

 車で現地に着くと、すでに鳥見人が大勢います。つい今しがたまで近くにいたようですが、飛んでしまったようです。いつ戻ってくるのか分かりませんが、しばらく待つことにします。

 間なく遠くの草原に現れました。遠くで草に隠れて冠羽しか見えません。少しずつこちらに寄ってきます。土の中のミミズのようなものを、採食しているようです。えさ取りに夢中です。大分近づいてきます。動きが大変早く、頸の上下を繰り返します。冠羽も時々広げます。

 しかし、なかなか写真におさまってくれません。20メートル近くまで寄ってきてくれましたが、その後は遠ざかり、別の場所に飛んでいってしまいました。

 昼過ぎにも何回か来てくれましたが、カメラマンの多く、思うような写真は撮れませんでした。しかし、そのきれいな姿は十分堪能することができました。特に特徴のある冠羽にはうっとりしました。

 ヤツガシラは南西諸島では良く見られるようですが、東京近辺では珍鳥です。以前、葛西臨海公園にも姿を見せてくれたようです。

 ホームグラウンドに再び来てもらいたいと願うのは贅沢でしょうか?

  

 

(写真はすべてヤツガシラ)       

            



その他のヤツガシラの写真

写真をクリックすると大きくなります。

 

 

3月12日(土)

 葛西臨海公園

 〇9時〜15時  

 〇晴れのち曇り

 〇観察された主な鳥

   
   ツリスガラ

   チュウヒ
   
アオジ
   
モズ
   ユリカモメ
   ホシハジロ
   キンクロハジロ
   ハシビロガモ
   カワウ
   ハクセキレイ
   キジバト
   ムクドリ
   スズメ
   メジロ
   ツグミ
   シジュウカラ
   オオジュリン 

 
 

 天気も良さそうです。葛西臨海公園に出掛けました。

 今日は観覧車側から入場することにします。西側をぐるっと見てみますが、めぼしい鳥にはめぐりあいませんでした。海側も一通り見て、センター前に着きました。

 まだ、カメラマンがまばらです。Tさんに先日撮ったヤツガシラの写真の評をいただきながら、鳥を待つことにします。Tさんからは撮影の構図などについて、指導をいただきます。

 参考になりました。

 先日まで良く顔を見せてくれたクイナが今日は全然現れません。ウグイスオオジュリンモズなどが時々見ることができますが、後は…。昼ごろになり暖かくなってきました。ツリスガラが現れてくれました。しかし、対岸からなかなかこちらには来てくれません。短時間こちらに顔を見せてくれましたが、また向こうに戻ってしまいました。1年ぶりに見たツリスガラは相変わらずサングラスをかけたような顔で、愛嬌を振りまいてくれました。

 3時近くになると少し雲行きがおかしくなってきました。ドットサイトの調子がおかしく、上がることにしました。
帰る準備をしていると、Tさんがベニマシコが来たと声をあげました。私もその鳥を見ましたが、すぐに対岸の方に飛んでいってしまい、ベニマシコかどうか確認ができませんでした。
ここにも、ベニマシコがいるのですね。

 毎日のようにここに通っていらっしゃるTさんによるとずいぶん色々な鳥に、めぐり会うようです。
先日観察したヤツガシラも今年短時間滞在したようです。アカショウビンも春秋に通過するようです。
観察力をさらに磨かないといけないなと感じました。

 

 

   ←モズ  

 

ツリスガラ→            

 

 

3月13日(日)

 北本自然観察公園

 〇7時半〜15時  

 〇晴れのち曇り

 〇観察された主な鳥

   
   
ジョウビタキ

   クイナ
   
アオジ
   モズ
   
シメ
   イカル
   コガモ
   ウグイス
   アリスイ
   ハクセキレイ
   キジバト
   ムクドリ
   スズメ
   コゲラ
   ツグミ
   シジュウカラ
   バン
   
ヤマシギ
   ホオジロ
   カシラダカ
   ヒヨドリ
   ハシブトガラス

 
 

 2ヶ月ぶりに北本自然観察公園に出掛けました。今日の狙いはベニマシコとアリスイです。天気も良さそうです。早めの出発となりました。道路も順調で7時半には現地に着きました。

 センターの近くを通ると早くも鳥の影が。アオジです。きれいな個体です。続いてイカルが3羽、木の実を食べているところに遭遇しました。イカルは食事に夢中です。しかし、われわれの姿に気がついたのか、間もなく飛び立ちました。

 しばらく進みます。あずまやの前には、何人かの鳥屋さんが集まっています。どうもアリスイを待っているようです。私もそこで待つことにします。クイナウグイスバンジョウビタキが姿を現しました。クイナはあまりに近すぎて、カメラのフレームにおさまりきれません。ウグイスは姿は見えますが、表面には出てきてくれません。
  ジョウビタキのオスがきれいな姿で私たちの周辺を飛びまわります。アオジも出てきました。少しはなれたところでは、シメカシラダカ、イカルが観察できました。しかし、アリスイもベニマシコも出る様子はありません。

 1月にご一緒した、近くのHさんが現れました。前回の場所に、またベニマシコが出ているという情報をもらいました。しかし、もう少しここでねばることにします。後でわかったことですが、このとき場所を移しておけば、
ベニマシコに会えたようです。私が移ったときは、もう去った後でした。

 しかし、すぐ近くにアリスイを見ることができました。でも写真は間に合いませんでした。アリスイにはシャッターチャンスをなかなかつくってもらえません。がっかりして帰ろうと思っていたら、ヤマシギがいるという情報が入りました。山の斜面で居眠りをしていました。時々目を開けます。間に木の枝や葉が沢山あるため、写真にはなりませんが、スコープでゆっくり観察することができました。初めて見たその姿は予想以上に大きなものでした。

 写真は不作でしたが、最後に思わぬ大きな贈り物をいただいた気分でした。 

 
 

 

  ←アオジ

 ジョウビタキ→ 

 ←シメ

 

3月19日(土)

 我孫子市北新田

 〇8時半〜11時  

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   
   
コウノトリ

   チョウゲンボウ
   チュウヒ
   ハクセキレイ
   キジバト
   ムクドリ
   スズメ
   カワラヒワ
   ツグミ
   ホオジロ
   カシラダカ
   ヒヨドリ
   ハシボソガラス

 
 

 今日はコウノトリのリベンジに行きました。先週まだコウノトリがいるという情報をもらったからです。今回は3回目の挑戦です。天気予報はまあまあのようです。3連休の初日で道路も少し混んでいます。

 それでも現地には8時半頃には着きました。見当をつけた場所に行くと、コウノトリの姿が見えます。少し離れているのですが肉眼で確認できます。急いでスコープ、カメラ等のセッティングに入ります。この間に飛んでしまってはと思うと準備をする手が早くなります。

 そばの農道に車が一台、遠くでスコープを構える人が一人、以前の賑わいから比べると随分変わったものです。冷たい強い北風が吹いていますが、コウノトリはゆっくりえさを探しながら、移動をしています。距離的には50メートルくらいありますが、大きな鳥なので、スコープでよく観察できます。顔から頸にかけて羽が一部赤茶色になっています。


 これはコウノトリが採食するときについた水に含まれている鉄分によるためだと、話に聞きました。羽が抜け変わればきれいになるようです。水路の深いところに入ってしまうと、頸しか見えません。そこを行ったり来たりくりかえした後、羽ばたき、青い空に向かって飛び始めました。大空を旋回する姿も優雅です。

 少し離れた場所にまた舞い降りました。そちらに移動します。ここには、カメラマンが3人いました。コウノトリはここではあまり採食せず、じっとしています。お休みの時間なのでしょうか。もう少し写真を撮りたいのですが…。

 半分諦めかけていると、急にまた飛び立ちました。私たちがいる真上をゆったりと旋回していきました。
きれいな姿です。今度はわれわれの視界から消えてしまいました。

 3回目に挑戦して初めて観察できたコウノトリの姿が頭に焼きつきました。
北風が大変強く吹き、寒い思いをしましたが、それ以上に温かな気持ちをコウノトリからもらった一日でした。

 
 

写真はすべてコウノトリ

        

       

3月20日(日)

 葛西臨海公園

 〇9時半〜13時  

 〇曇り

 〇観察された主な鳥

   
   ハジロカイツブリ

   チュウヒ
   
アオジ
   ユリカモメ
   モズ
   ホシハジロ
   キンクロハジロ
   ミコアイサ
   ハシビロガモ
   カワウ
   ハクセキレイ
   キジバト
   ムクドリ
   スズメ
   メジロ
   ツグミ
   シジュウカラ
   オオジュリン
   タシギ
   ハシブトガラス
   チョウゲンボウ
   アカハラ
   コガモ 

 
 

 葛西臨海公園に出かけました。午前中だけの鳥見です。天気は予報が外れて日が差しません。

 鳥の数が随分少ない気がします。田んぼにはタシギオオジュリンがいます。ツグミ、アカハラが顔を出します。しかし、いつもいるトラツグミもいません。シギチ類も全然姿が見えません。クイナもいなくなってしまったのでしょうか。

 江戸川の方に行ってみます。ハジロカイツブリが夏羽に変わりつつあります。北の国に帰る準備ができたのでしょうか。カンムリカイツブリもと思ったのですが、近くに見つけることはできませんでした。

 天気にも恵まれずあまり成果が上がらない鳥見でした。

 
 
 

写真はハジロカイツブリ

 

       

 

       
 
       
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