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2010年     4月の鳥見日誌      

    

4月4日(日)

  〇手賀沼

 11時半〜15時半

  〇曇り

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
オオバン
コブハクチョウ
ユリカモメ
トビ
チュウヒ
ツグミ
ハクセキレイ
コイカル
モズ
アリスイ
オオジュリン
コゲラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

 コイカルを見に出かけました。桜の花の近くに出るようなので一緒に撮れればと期待しての出発でした。
  コイカルは葛西臨海公園で2003年5月に見たのが最初です。この鳥は籠脱けなのか足輪をしていました。きれいなさえずりが印象的でした。

 鳥見としては遅い時間になってしまいました。現地に着いたのが11時過ぎでした。機材を担いでポイントに向かうと引き上げてくる鳥見人が何人かいます。まさか抜けたわけではないでしょうが、少し不安になります。着いたところに知り合いの鳥友がいます。聞くとさっきまでいたそうです。あまり出が良くないようです。しばらく待つことにします。やはり1時間近く待ちましたが、姿を現してくれました。しかし期待している桜の木ではなく、少し離れた木の高い枝です。空抜けでおまけに曇り空で真っ白な背景です。それでもしばらくとまってイラガの幼虫を食べていました。コイカルが顔を見せてくれたのはそのあとあと一回だけで、あまり良い所にはとまってくれませんでした。今日はツキがないようです。寒い風に吹かれながら待ちましたが、だめでした。

 しかし、運には完全に見はなされたわけではないようです。コイカルの代わりに、アリスイが顔を出してくれました。アリスイとは一昨年葛西臨海公園で秋に会って以来です(2008年10月)。 頻繁に顔を見せてくれました。最終的には満足できる結果となりました。

 

 

 

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コイカル…空抜けです。 コイカル…イラガの幼虫のようです。 コイカル…オスの成鳥のようです。
モズ…メスです。近くにオスがいました。 アリスイ…色々な場所に顔を出してくれました。 アリスイ…バックがうまく抜けてくれました。
コイカルはあまりうまく撮れませんでした。

アリスイは思わぬ収穫でした。

アリスイ…小さな目です。 アリスイ…ここには以前からいるようです。

他のコイカルの写真

他のアリスイの写真

 

4月10日(土)

  〇葛西臨海公園

 11時〜15時

  〇曇り時々晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
オオバン
アオアシシギ
セイタカシギ
コチドリ
タシギ
ユリカモメ
ツグミ
シロハラ
アカハラ
ハクセキレイ
カワラヒワ
モズ
クロジ
オオジュリン
メジロ
シジュウカラ
アオジ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

 久しぶりに地元に出かけました。ツリスガラやシマアジが入ってもおかしくない時期です。またアカアシシギやオオハシシギ、クロツラヘラサギが見られたという情報もありましたので、期待して出かけました。

 いつもと同じように出が遅くなってしまいました。擬岩ではシギチ類がほとんどいませんでした。猛禽が飛んだようです。アオアシシギ、タシギなどですが、しばらくするとセイタカシギが戻ってきてくれました。ここでのセイタカシギとの対面は久しぶりです。

 センター前ではFkさんと会い、最近の鳥情報や葛西の近況について聞きました。ツリスガラは今年はまだ見ていないということです。シマアジは、西渚に入ったという情報があったようですが、確認できなかったようです。また最近は、ベニマシコ、アトリが見れたようですが、すぐに抜けてしまったようです。センター前の芦原では、オオジュリンと、カワラヒワが見られました。オオジュリンは頭がだいぶ黒くなっている個体が見られました。

 西の方では小鳥類が見られました。アトリのメスがまだいました。他にアオジ、クロジがいましたが、他にはこれといった収穫はありませんでした。

 

 

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カワラヒワ…きれいになりました。 オオジュリン…頭がだいぶ黒くなりました。 オオジュリン…いつまでいてくれるのでしょう。
オオジュリン…2羽しか確認できませんでした。 クロジ…きれいなオスです。 アトリ…メスです。
 
ルリタテハ…蝶も撮って見ました。 クロコノマチョウ…枯葉のようです。

 

4月11日(日)

  〇葛西臨海公園

 12時半〜16時

  〇曇り時々晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
ユリカモメ
ツグミ
シロハラ
アカハラ
ハクセキレイ
ミヤマホオジロ
メジロ
シジュウカラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

 今日は家の用事を済ませることを優先する日で買い物などをしていたら、Udさん、Seさんから連絡が入りました。ミヤマホオジロが入ったようです。オスのきれいな個体と聞いて、急遽出かけることにしました。

 現地に着くと飛んでしまって姿が確認できないようです。少し気落ちしていたところ、また見つかったという情報が入りました。しかし鳥は落ち着かず、あちこちに飛びまわって撮影どころではありません。しかし、最後は、いちばん最初にいたところに落ち着き、そのうち、藪の中から姿を見せてくれるようになりました。オスの成鳥と思われる個体で、タンポポなど野草の花が咲いているそばにゆっくりしてくれました。地元の人たちと話をしながら楽しい時間を過ごすことができました。(ミヤマホオジロのオスは2005年2月以来です。)

 

 

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ミヤマホオジロ…オスです。 ミヤマホオジロ…きれいな成鳥です。 ミヤマホオジロ…きれいな花に囲まれていました。
ミヤマホオジロ…オスとは久しぶりです。 ミヤマホオジロ…枝にはとまってくれません。 ミヤマホオジロ…1羽単独です。
 
ミヤマホオジロ…いつまでいてくるのでしょうか。 ミヤマホオジロ…足がなかなか見えません。
 

他のミヤマホオジロの写真

4月18日(日)

  〇葛西臨海公園

 8時〜16時

  〇晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
キンクロハジロ
スズガモ
ホシハジロ
ユリカモメ
カワウ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
シロチドリ
セイタカシギ
ソリハシセイタカシギ
ツグミ
ミヤコドリ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
シロハラ
アカハラ
ハクセキレイ
ミヤマホオジロ
カワラヒワ
アオジ
メジロ
ヒバリ
シジュウカラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
   昨年はこの時期にコマドリが出ていました。それを期待して出かけました。

  擬岩ではシギチ類があまりいません。先週観察されたミヤマホオジロはまだいるようです。昨日はオオルリが見れたようですが、今日は見ることができませんでした。コマドリも結果的には見つけることができませんでした。

  結局ミヤマホオジロに相手をしてもらうことになりました。途中、渚に出かけました。ミヤコドリが群れで飛来してきました。

  菜の花畑ではカワラヒワが菜種を食べていました。渡りの鳥はまだ早いのでしょうか。

(ミヤマホオジロは4月19日以降顔を見せなくなりました。)

 

 

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ミヤコドリ…東渚から飛んできました。 ミヤコドリ…20羽近くいました。 アオジ…眼の周りが黒くなりました。
カワラヒワ…なかなか顔を見せてくれません。 カワラヒワ…菜種が好きなようです。 ミヤマホオジロ…1週間の滞在です。
このミヤマホオジロは冠羽があまりたって

いません。
ミヤマホオジロ…ジャンプしました。 ミヤマホオジロ…お立ち台に立ちました。

 

 

4月19日(月)

  〇葛西臨海公園

 6時〜15時

  〇曇り時々晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
キンクロハジロ
スズガモ
ホシハジロ
ユリカモメ
カワウ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
シロチドリ
セイタカシギ
ソリハシセイタカシギ
ツグミ
ミヤコドリ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
シロハラ
アカハラ
ハクセキレイ
カワラヒワ
アオジ
メジロ
ヒバリ
シジュウカラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
 

 前日に確認されたソリハシセイタカシギを狙って早朝から出かけました。ソリハシセイタカシギは5年ほど前波崎の矢田部というところの休耕田で初めて会ったことがあります(2005年のソリハシセイタカシギ)。この時一日目は眼の前で飛ばれてしまい、二日目でやっと写真が撮れました。大変きれいな鳥です。上に反った細い嘴、白と黒のコントラスト模様、長い足などとても印象深い鳥でした。これが地元の葛西臨海公園でしかも2羽で見れるということはめったにないことです。

 たぶん情報が流れて人が大勢集まると予測され、人が集まる前に撮らなければチャンスがないと思っていました。この日の早朝しかないと思ったのです。しかし、結果的には少し出遅れてしまいました。満潮が6時半なので、鳥が来るのはそのあとではないかと考えていたのです。それが裏目に出てしまいました。

 現地に着くのが6時前でした。もうすでに先着組がカメラを向けて撮影しているのが遠くから確認できました。急ぎました。ポイントに近づく手前で2羽の鳥が飛ぶのが確認されました。ソリハシセイタカは飛んでしまったのです。行方を見ると東渚方面で、戻って来ませんでした。がっかりでした。現地にいたのは地元の常連のTmさん、Kwさん、Ksさん、Nkさん、Wtさんでした。この方たちが来ることは予想していました。鳥はこの方たちがポイントに入る前からいたそうです。Tmさんにはまた来るよと慰めていただきました。

 少し離れて待っていると2羽は戻ってきてくれました。先ほど撮った写真を見せてもらっているときに、2羽の鳥が少し沖合の水面に降りたのです。はっきりソリハシセイタカだと分かりました。皆さんと確認しあって、そっとカメラをそちらに向けました。最初のシャッターはやはりドキドキしました。鳥は周囲をかなり気にしていて、なかなか陸に近付きそうもありません。結局水面で泳いだり、飛翔を数回したのち、東渚に飛んでしまいました。

 少し悔いが残りましたが、半分あきらめていたソリハシセイタカシギの写真が撮れ、運が良かったと考えました。今年はまだ鳥運が残っています。

 

 

 

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全部ソリハシセイタカシギです。

優雅に飛んでいます。 2羽でシンクロをしているみたいです。 この場面では夢中でシャッターを切りました。
2羽で呼吸を合わせて飛んでいます。 お互いの羽がぶつかりそうです。 ゆっくり飛翔しました。
無事着水です。 泳ぐ姿も優雅です。 次はいつ会えるのでしょう。
2羽で並びました。 少し大きくトリミングしました。 東渚に飛んでしまいました。

 

 

4月24日(土)

  〇葛西臨海公園

 7時〜10時

  〇晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
キンクロハジロ
スズガモ
ホシハジロ
シマアジ
ユリカモメ
カワウ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
シロチドリ
セイタカシギ
ソリハシセイタカシギ
クイナ
ツグミ
シロハラ
アカハラ
ミヤコドリ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
ハクセキレイ
カワラヒワ
アオジ
メジロ
ヒバリ
シジュウカラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 
   ソリハシセイタカシギは相変わらず、東渚です。それもあり、今日は用事があり、鳥見は休もうと思っていたら、シマアジが入っているという情報が入りました。見つかって今日で3日目だそうです。急いで出かけました。

 擬岩にいました。休んでいて首を全然上げないようです。光の条件が良いのですが、残念です。しかし、長い時間待ったかいがあり、2回だけ首をあげてくれました。その間伸びをしたり、首を回したりと色々見せてくれました。

 

 

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アオアシシギ…みんなお眠りです。 セイタカシギ…久しぶりです。 シマアジ…まともに写真が撮れたのは初めて。

シマアジ…伸びをしました。 シマアジ…嘴に赤みがあります。 シマアジ…オスの成鳥です。
 

4月25日(日)

  〇葛西臨海公園

 9時〜15時

  〇晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
コガモ
キンクロハジロ
スズガモ
ホシハジロ
シマアジ
ユリカモメ
カワウ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
アカアシシギ
セイタカシギ
ソリハシセイタカシギ
オオハシシギ
ツグミ
シロハラ
アカハラ
ミヤコドリ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
ハクセキレイ
カワラヒワ
アオジ
メジロ
ヒバリ
シジュウカラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
     地元に出かけました。少し時間に余裕がありました。昨日はオオルリ、キビタキもいたようなので、これらを期待して家を出ました。

  ソリハシセイタカシギはまだ滞在していますが、東渚を離れようとしないようです。今日も早朝から、おおぜいの人が集まっているようです。昨日のオオルリのポイントに行ってみますが、もうすでに抜けてしまったようです。キビタキも今日は姿を見せてくれません。園内を色々回っては見ました。キビタキ、センダイムシクイが少し顔を出しましたが、写真は撮れませんでした。
  擬岩ではアカアシシギを見ることができました。他にオオハシシギもいましたが、写真は撮れませんでした。午後からは鳥見よりも雑談中心になってしまいました。久しぶりにMkさんが顔を見せてくれました。私にとっては1年ぶりになります。少し時間に余裕ができたそうで、これから会える機会が増えるとのことでした。

 

 

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アカアシシギ…久しぶりです。 アカアシシギ…近くに来てくれました。 アカアシシギ…夏羽に換羽中?
アカアシシギ…ゴカイを食べていました。 アカアシシギ…少し若い個体のようです。 アカアシシギ…毎年来てくれます。

 

4月30日(金)

  〇印旛沼、稲敷、河内

 8時〜15時

  〇晴れ

  〇観察された主な鳥 

カルガモ
ユリカモメ
ウミネコ
カワウ
チュウシャクシギ
サシバ
ツグミ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
ハクセキレイ
カワラヒワ
メジロ
タヒバリ
ヒバリ
シジュウカラ
ムクドリ
ヒヨドリ
スズメ
オナガ
ハシブトガラス
 

 GWに入りました。今日は、茨城方面の田んぼを回ろうと思い、朝早く出発しました。また、印旛沼の様子が気になり、寄ることにしました。この時期各地の田んぼでは田植えの最盛期で、農家の方たちが、田に水をいっぱい張り、早朝から作業を行っている場面に遭遇しました。この様な方たちを横目に見て鳥見をしているのは少し後ろめたさがありました。

  最初のポイントでは、まずキジに出会えました。そして続いてサシバです。電柱の上にとまっていました。時々、田に降りてはカエルを捕まえているようです。 車の中からは平気なようですが、自転車の人の姿を見て、飛んでしまいました。しばらくポイントを移動しながら、探していると、今度は田の中に立てられた支柱にとまっています。またカエル捕りをしていました。のどかな人里にこの鳥はすっかり溶け込んでしまっていました。

 河内町から田んぼを見て回りました。田植えをする農家の人がいるせいかどうかわかりませんが、鳥の姿はほとんど見当たりません。稲敷市に入っても同様で、浮島近辺、西の洲などものぞきましたが、見つかったのはチュウシャクシギ2羽だけという散々な結果でした。タイミングが悪かったのかもしれません。

 

       

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キジ…久しぶりです。 サシバ…初見です。 サシバ…こんなところにしかとまりません。
サシバ…口に何かをくわえています。 サシバ…えさが豊富にあるようです。 チュウシャクシギ…すぐに飛んでしまいました。

 

       
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