2014年舳倉遠征(5月4日〜7日)

                                                                         今回の遠征で見られた鳥リスト  風景写真

                                                             鳥の写真(5月4日)    鳥の写真(5月5日)

                           鳥の写真(5月6日)    鳥の写真(5月7日) 

 

 

一昨年に引き続いての舳倉遠征となりました。 常連のHrさんが今回から不参加で、Hoさんも来られず、地元では常連のMtさん、Iiさんが初めて参加することになりました。後は地元でいつも一緒であるUdさん、Kwさん、Skさんです。 

   出発

  5月3日の夜の8時出発となりました。連休後半の初日ですが、夜なので渋滞はないと思われます。いつも運転はプロドライバーのUdさんです。 途中、何回かのトイレ休みをし、輪島には5時前に到着しました。日がまだ上がっていませんでした。

 駐車場はいっぱいです。前日船が欠航していたようで、そのためと思われます。
 毎年この時期顔を合わせるIsさんに会いました。前日から来ていたようですが、前日は欠航で渡れず、明日も欠航の可能性が高いようで、今日の日帰りになってしまったと聞きました。今年も欠航が多いようです。

   出港しての直後は、船の揺れを大きく感じましたが、徐々に揺れが治まり、島に到着するころにはほとんど揺れを感じない状況でした。  

        1日目(5月4日)

  舳倉には予定通り、10時半に着きました。荷物を旅館に移し、鳥見に出発します。事前情報では、今年は鳥が少ないと聞いていました。ムラサキサギなどが見られると聞きました。

  早速、宿のつかさ前をのぞきます。キビタキのきれいなオスを見ることができました。昨年はキビタキが少なく感じていましたので。幸先よいスタートとなりました。つかさ前には、キマユホオジロ、アトリ、カワラヒワ(オオカワラヒワ)、コホオアカ、シベリアアオジなどが観察されました。

 次に校庭に移ります。 例年ここではノビタキやマヒワなどを必ず見ることができますが、今年は鳥影が全然ありません。事前情報のもつ意味が肌で感じられました。

   観察舎に移動します。ここでも、キビタキしか見ることができません。昨年はカラアカハラやノジコなどがここの場所に集まっていたのですが、今年は鳥数がぐっと減っています。

  電波塔のほうに移動します。途中、コルリ(♀)ノゴマなどを見ることができました。電波塔付近では、オオルリムシクイ、コサメビタキ なども居ました。

  その後は、海岸線をまわりながらムラサキサギを探します。しかし姿を見ることができませんでした。竜神池にもハクセキレイ、ツバメ程度しか見ることができませんでした。がっかりしていたところ、ベニヒワがいると聞きました。メスが1羽だけでしたが、数少ない珍鳥をゲットできた気分になりました。今年はベニヒワの当たり年であったとしみじみ思いなおしました。

  島全体を回って再びつかさ前に戻りました。ここにいる鳥は先ほどいた鳥とあまり変わっていません。新たにエゾムシクイが増えた程度でした。今回は前回と比べ鳥の数がずっと減っているように感じました。昨年も多くはなかったのですが、ほどほどいたように感じました。しかし今回は激減という感じです。不安な気持ちで一日目を終わりました。

    2日目(5月5日)

  5時前に起床しましたが、雨模様です。それでも、食事前に鳥見に出かけます。雨のせいか5月とは思えないほど、寒さを感じます。ムシクイなどがいましたが、ほとんど成果が上がらずつかさに戻りました。

   朝食後も雨が降っており、しばらく部屋からの鳥見になりました。そして、時々前の水場を覗くことにしました。どちらの場所でも雨にぬれずに鳥見ができます。部屋から窓越しに時々鳥を見ることができます。あまり期待していなかったのですが、ヤツガシラが飛ぶのを見ることができました。しかし、すぐに見えなくなり、がっかりしていました。 何回か前の水場をのぞくことを繰り返していた時、ヤツガシラが目の前に飛んできました。人がここに集まりました。ヤツガシラはずぶ濡れになりながら、ここでえさ取りをしてくれました。何回か飛んで姿が見えなくなりましたが、再び戻ってきてくれました。 しばらくすると、この場所に、昨日のメンバー(コホオアカ、キマユホオジロ、カワラヒワ、アトリ)に加えてシロハラホオジロも姿を見せました。

  雨は一向に収まる気配がなく、ここで鳥見をすることにしました。突然ずぶ濡れになった鳥が降りてきました。体全体が雨のため黒ずんでいてよくわかりませんでしたが、良く見るとイスカのようです。特徴ある嘴が確認出来ました。しかし間もなく姿は見えなくなりました。 午後になると雨の降りが少なくなってきました。3時過ぎに各所を回ることにしました。昼頃聞いたジュウイチの鳴き声も気になりました。電波塔付近ではトラツグミを見ました。同じ場所で、胸に薄いオレンジ色を帯びた鳥を見つけました。オジロビタキではないかと考えましたが、のちの検討で、キビタキということになりました。外側尾羽の基部が白色ではないというのが決め手になりました。このほか胸が黒ずんでいる鳥も見つけましたが、雨にぬれたキビタキメスということになりました。またサンショウクイも見ることができました。

 竜神池ではコシアカツバメがツバメに交じって1羽飛んでいました。ジュウイチは見ることができませんでした。

    3日目(5月6日)

  朝食前の鳥見では昨日の雨で降りた鳥が見れると思いながら出かけたのですが、ほとんど収穫はありませんでした。
 
  朝食後はいつもと逆回りコースで、一人で出かけました。恵比寿神社近くの海岸でキアシシギの群れを見ることができました。続いてオオルリを2羽、比較的近くで見つけました。あまり動きがなかったので、島に着いたばかりではないかと想像しました。 竜神池ではウミネコがいました。きれいな婚姻色になっていました。

  その後はつかさ裏のポイントでコマドリを見ることができました。今年はオスを見ることができました。続いて、学校近くできれいなサンコウチョウに出会えました。長い尾はありませんでしたが、オスの個体でした。この個体も疲れているようで、近くで観察できました。 この日は成果が上がりました。

 午後にムギマキイスカが観察できました。場所は便所と電波塔の間の場所です。ここではコルリのオスも見ることができました。特にムギマキはなかなか巡り合えていない鳥でしたので、うれしい限りでした。遠くから見上げるような場所にしか出てくれませんでしたが、ほどほどの写真を撮ることができました。イスカは昨日見た個体ではないかと思われます。松の実をむさぼるように食していました。 近くでツツドリの声を聞けましたが、その姿は確認できませんでした。

  校庭では今回初めてマヒワを見ることができました。昨年は群れで多数いたのですが、今回は1羽のみでした。普段見られる鳥が少ないというのは寂しさにつながります。

  つかさ前ではキマユホオジロ、カワラヒワ、コホオアカがいました。キマユホオジロは数を増やしていました。菜の花がらみの写真をねらいましたが、うまくいきませんでした。

    4日目(5月7日)

  最終日になりました。朝から風が結構吹いています。船が出るか心配でしたが、出港することになったと確認出来ました。朝食前の鳥見では、マミチャジナイだけでした。昨日いた鳥はもう抜けてしまったようです。 港近くの公園で、マミジロタヒバリが見つかりました。一人でいた時は近くで見ることができました。昨年初めて見てから、今年は与那国でも見ています。以前よりは感動することが少なくなりましたが、近くで写真を撮ることができるのはうれしいものです。

  今日もいろいろ歩き回りました。ヤツガシラが電波塔先の荒れ地にいました。人が集まってきました。他に鳥がいないせいかもしれません。単独で人があまり行かないポイントも回りましたが、成果は上がりませんでした。シマアオジがいたという情報がありましたが、鳥を見つけることはできませんでした。歩き回るだけでどんどん時間が経過し、集合の時間2時になってしまいました。

  結局あきらめてつかさに戻りました。途中で会った人から、ウタツグミが落鳥して烏にやられていたこと、アリスイ、カラアカハラもいたことなどの情報も気ましたが、もう見つける時間はありませんでした。

  帰りの航路は風が心配でしたが、出航する頃には風もおさまってきたようで、船のゆれはたいしたことはありませんでした。 

   翌日は輪島で一泊し、余裕を持っての帰宅となりました。途中、雪をかぶった、白山、立山の山々を車中から眺めることができました。

   同行した皆さんのおかげで、楽しい遠征となりました。感謝申し上げます。

 

 

 

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