2015年舳倉遠征(5月3日〜6日)

                                                                         今回の遠征で見られた鳥リスト  

                                                             鳥の写真(5月3日)    鳥の写真(5月4日)

                           鳥の写真(5月5日)    鳥の写真(5月6日) 

 

 昨年に引き続いての舳倉遠征となりました。 昨年とほとんど同じメンバー6人です。昨年同行したIiさんが4月に急逝したため、Fjさんに同行をお願いしました。    

  出発  5月2日の夜の8時過ぎの出発となりました。途中、何回かのトイレ休みをし、輪島には5時半前に到着しました。

9時出航ですので、それまで仮眠することにします。8時頃、知り合いのKmさんに会うことができました。前日の様子も聞くことができました。船は出るようです。 出港しての直後は、船の揺れを大きく感じましたが、徐々に揺れが治まり、島に到着するころにはほとんど揺れを感じない状況でした。途中ではオオミズナギドリ、ウミネコ、オオハムなどを見ることができました。

       1日目(5)

 

 舳倉には予定通り、10時半に着きました。荷物を旅館に置き、鳥見に出発します。Kmさんから聞いた事前情報では、今年は鳥が少ないと言うことです。

  早速、宿のつかさ前をのぞきます。カワラヒワ程度しか見ることができません。いつもはここにいろいろな鳥がいるのですが、成果が上がりません。学校の校庭にも鳥の姿がありません。事前情報が当たっていて、いやな予感がします。

  観察舎の水場に移動します。ここには人が集まっています。のぞくとムギマキが出ています。きれいなオスです。ムギマキはあまりきれいな写真がなく、ここで頑張ろうと思いますが、なかなか撮影する場所があきません。やむを得ず手持ちで撮ることにします。しかし、500mmの手持ちは少々きついものがあります。ムギマキはほとんど出ずっぱりでした。そのため、人もどんどん入れ替わり、三脚で落ち着いて撮ることもできました。

 ここではムシクイ類もいろいろ顔を出します。センダイ、キマユ、エゾなどです。他にキビタキ、ウグイスそれでも、一番多かったのはムギマキでした。

  電波塔のほうに移動します。途中、コマドリ、などを見ることができました。電波塔付近では、オオルリサンショウクイ、キビタキ なども居ました。 その後は、海岸線までを往復し、再び観察舎に戻りました。相変わらずムギマキが出ていました。他にシロハラ、アカハラが顔を出しました。Kmさんからコルリの情報を聞きましたが、明日に送ることにしました。Kmさんは日帰りなので、3時の船で帰りました。

旅の疲れもあり、少し早めに宿に戻りました。途中、色の黒いツグミがいました。珍鳥ではと後で図鑑で検討しましたが、ただのツグミのようです。

事前に聞いていたとうり、鳥の数は多くありませんでした。年々鳥の数が減っているように感じます。この日の唯一の収穫は出ずっぱりのムギマキでした。明日は天気が崩れるようなのでその後に期待しようと思いました。 

    2日目(5)

 5時前に起床しました。起床時には雨が降っていなかったのですが、出る頃には小雨が降り出しました。食事前の探鳥はほとんど成果が上がりませんでした。昨日のムギマキは観察舎にいました。

  朝食後も雨が降っており、つかさ前の水場で様子を見ることにしました。カワラヒワに加えてニュウナイスズメのメスがいました。オスは印象的なのですが、メスはあまり印象に残っていませんでした。昨年は雨中、この場所でヤツガシラやイスカを見ることができましたが、今日はぱっとしませんでした。

 カッコウの声を比較的近くで聞けましたが、どこにいるか確認できませんでした。

 つかさ裏の藪に行くことにしました。コルリがいると聞いたからです。コルリはオスの少し若い個体でした。比較的頻繁に出てくれました。雰囲気はあまり良くない感じでしたが、やむをえません。

  観察舎に移ることにしました。雨が降っているときは屋根がある場所に皆さん集まります。ここも人が多くいました。相変わらずムギマキが愛想を振りまいていました。ここでしばらく時間を過ごし、電波塔の方に向かいます。途中シロハラホオジロが出ているということで、人が集まっていました。しかし姿は確認できませんでした。また、その少し先でもコルリが出ていましたが、人が大勢で、姿すら見ることができませんでした。話によると、きれいなオスの成鳥のようでした。

 その先では、コマドリが昨日のポイントに出ていました。雨も小やみにならず、引き返すことにしました。 観察舎近くで、シロハラホオジロに出会いました。ここでは珍しい鳥ではありませんが、今年、ここでは初めてです。他にはあまり収穫がなく、雨も降り続いたため、少し早めに宿に引き上げることにしました。 

 後で聞いた話では。観察舎でマミジロ、クロツグミそれぞれのオス、メスを見ることができたようです。

    3日目(5日) 

 昨日の雨も上がり、新たに入ってくる鳥が数多くいるのではないかと、期待した朝でした。今日は東側から回って、竜神池ものぞこうと思いました。竜神池に続く道を歩いていると足元から鳥がとぼ出します。新たに入った鳥のようですが、アオジ、アカハラ、イカル、キビタキ程度です。竜神池にはハクセキレイ、キセキレイ程度しかいませんでした。まったくの期待外れでした。
 
朝食後はぐるっと歩いてみます。海岸先の奥津姫神社では、ムシクイ類が多く観察されましたが、識別できたのはセンダイムシクイでした。海岸ではミサゴが飛びました。海岸沿いに歩いてもみましたが、たいした成果を上げることができませんでした。観察舎に戻りましたが、ここでも鳥相は変わっていませんでした。

 電波塔付近に行ってみます。ブッポウソウがいたようです。遠くだったようですが、同行者が写真をとっていました。間もなくチゴハヤブサが姿を見せました。しかしこれも遠くでボケボケの写真しか撮ることができませんでした。

  昼食は宿でカレーライスを食べ、また島周辺のみちをまわることにします。電波塔付近にもよることにします。しかし、電波塔付近ではブッポウソウやチゴハヤブサを見ることができませんでした。昨日人が多く集まっていたコルリポイントには人が一人もいません。しばらく待っているとコルリは出てきてくれました。

  近くでカラスバトがしきりに、鳴きましたが、その姿は確認できませんでした。

  観察舎に戻ることにします。昨日見ることができたマミジロやクロツグミを待ちました。現れたのはクロツグミのメスでした。何回か現れ、水浴びもしてくれました。6時過ぎまで粘ってみましたが、狙った鳥は現れませんでした。代わりにヤブサメが出てくれました。また今回の遠征で初めてマヒワに会うことができました。

  雨が降った翌日で期待は大きかったのですが、少し期待外れでした。重い機材を持って2万歩以上歩いたのですが、結果は報われませんでした。

    4日目(5) 

  最終日になりました。朝食前の鳥見では、カラスバトの姿を確認出来ましたが、写真はほとんどだめでした。観察舎ではムギマキの姿が確認できませんでした。抜けてしまったのでしょうか。

 コルリが樹の枝でさえずっていました。少し暗い場所で撮影条件は良くありませんでしたが、どうにかその姿は確認出来ました。

 奥津姫神社ではイカルがさえずっていました。

  今日も再び竜神池周辺も回ってみましたが、タカブシギ、イカルを見た程度でした。

 朝マミジロを見たというポイントでマミジロを待ちましたが、現れませんでした。観察舎にもよりましたが、たいした鳥はいませんでした。

 唯一の成果は以前から良くブログを見ていたNoさんに会えたことでした。今回初めてご一緒したFjさんのお知り合いで紹介いただきました。

   鳥はあまりいなく、遠征の疲れが出てきたので約束した時間より早かったのですが、宿に戻りました。他の方も予定より早く戻ってきました。 帰りの航路は、往きよりも少し揺れましたが、それでもたいしたことはなく、予定通り輪島に戻ってきました。

   翌日は輪島で一泊し、余裕を持っての帰宅となりました。途中、雪をかぶった、白山、立山の山々をいつものように車中から眺めることができました。 

 同行した皆さんのおかげで、楽しい遠征となりました。感謝申し上げます。