2017年舳倉遠征(5月4日〜5日)

                                                                         今回の遠征で見られた鳥リスト  

                                                             鳥の写真(5月4日)    鳥の写真(5月5日)

 

 昨年は舳倉に渡れず、輪島で引き返した舳倉遠征はリベンジとなります。 昨年メンバプラス新規メンバーIiさんの6人です。 4〜6日は舳倉に泊まり、7日は輪島にとまる予定で、8日の夕方に帰ることにしていました。

  5月3日の夜の8時過ぎの出発となりました。途中、何回かのトイレ休みをし、輪島には4時45分に到着しました。

 9時出航ですので、それまで仮眠したり、周辺を散歩することにします。昨日まで数日は出航していて、一日以上の出航待ちの人はいません。しかし、白山市に出たチャバラオオルリの流れと思しき人が何人か見受けられます。このため、船に乗る人は例年より多く感じます。先日銚子でお会いしたTrさんもそのおひとりで、チャバラオオルリは見ることができ、その余勢で
 出航には問題ない天候ですが、出向の発表がないと少し心配です。7時半過ぎには職員の方来られて、船が出ますよと教えてくれました。

 

            1日目(5月4日)

 9時少し前に船は離岸しました。港を出ても、船はほとんど揺れません。べたなぎで、波、風がほとんどありません。こんな穏やかな日本海を見たことがありません。航路での鳥見はゆっくりできました。いつものオオミズナギドリに加えて、シロエリオオハム、ヒメウ、ウトウを見ることができました。

 舳倉には予定通り、10時半に着きました。荷物を旅館に置き、鳥見に出発します。昨日までいたというキガシラセキレイ、ズグロチャキンチョウ、シマゴマをまず狙います。

 早速、宿のつかさ前をのぞきます。カワラヒワ程度しか見ることができません。いつもはここにいろいろな鳥がいるのですが、成果が上がりません。その先に何人かカメラマンがいます。どうもチョウセンウグイスを待っているようです。なかなか、上に出てくれないようです。ここでは、ムジセッカと、ウグイスの姿を見ることができました。ここで、ズグロチャキンチョウのポイントを教えてもらいました。

  いつもは時計回りで、学校方面から回るのですが、今回は竜神池方面から回ることにします。少し進むとズグロチャキンチョウのポイントがありました。人が集まっていましたが、肝心の目的の鳥は現れません。ここでは、コサメビタキ、センダイムシクイを見ることができました。

  ハヤブサが海岸の岩場にとまっていました。まだ若い個体のようです。その後、竜神池に向かいます。途中、キビタキアオジなどが見られます。竜神池には毎年セキレイ類がいろいろ見られます。キガシラセキレイもここにいるのではないかと期待しましたが、ハクセキレイしかいません。期待外れでした。話を聞くと、キガシラセキレイは前日いろいろ追われて、いどうしたのではないかと。
 水場の方に向かいます。途中で、オオルリのメスとオスを見ることができました。

 水場では、いろいろな鳥が出ました。キビタキのオスがここの主になっていますが、ほかにはオオルリ、コルリ、センダイムシクイ、クロツグミ、アカハラ、シロハラホオジロ、シメ、ウソ、ウグイス、ムギマキ、アトリです。水を飲み来たり、水浴びをしていきます。毎年ここの場所で時間を割くことが多いのですが、逆に言うと他の場所には、鳥が少ないということになります。鳥が次から次へと来るのであまり飽きることがありません。

 次にコルリが出ているようなので、場所を移動します。つかさ裏の場所です。毎年ここには、コマドリやコルリがよくみられる場所です。今年はコルリだそうです。シマゴマもこの辺に出そうなのですが、出ていないようです。コルリはよく顔を出してくれました。しかし少し暗いため、ブレブレの写真ばかりでした。

 時間も5時近くになってきたので、宿に戻る人もいました。ズグロチャキンチョウのポイントに行くことにしました。コサメなどがいましたが、ズグロチャキンチョウは見ることができません。しばらく待つことにします。すると、菜の花の先にとまりました。すぐに飛んでしまいましたが、また出てくれました。そして何回か来てくれました。宿に戻ったメンバーにも連絡して皆で写真撮影をしました。光の条件が少し良くなかったのですが、皆で写真が撮れ、ほっとして宿に戻れました。私にとっては先月の八丈島以来、2回目ですが、やはりこの種の鳥は何回も見ても良いものです。

 夕食時はみんなで乾杯となりました。

 

    2日目(5月5日)

 5時過ぎに起床しました。6時前に出ました。今日も良い天気です。ズグロチャキンチョウのポイントに向かいます。しばらく待っていると出てくれました。昨日より光の条件がよく、何回もシャッターを押しました。この後、チョウセンウグイスのポイントに向かいます。しかし、全然顔を出してくれませんでした。近くにホオアカが出ました。

  朝食後もチョウセンウグイス狙いで待つことにしました。なかなか出てくれません。そのとき隣にいた人が船は明日以降3日間は難しそうではないかと話をしています。明日はダメかと思っていましたが、明後日もその翌日も難しそうだと聞いたのは初めてです。そのリスクを避けるには今日帰るしかありません。早速皆に連絡してどうするか決めることにします。
 皆で相談した結果は、今日の船に乗ろうということになりました。船の出航は3時ですので、実質上は午前中だけの鳥見となります。 

 私は今回まだ行っていない水場より西の方へ行くことにしました。途中の道ではキビタキや、センダイムシクイが顔を出します。海岸近くまで行くとサンショウクイが上空を飛びました。飛んだ方向に行ってみます。奥津神社の方に行くと、サンショウクイがいました。2羽います。目線で久しぶりに撮ることができました。そのあと電波塔近くでコムクドリを見ることができました。コルリはまた別のところで見ることができました。

 宿に一度帰って、荷物を整理してチョウセンウグイスのところで頑張ろうと考えました。その前に、竜神池を寄っていこうとしました。やはり竜神池にはハクセキレイしかいませんでした。しかし、途中、ミサゴ、ハヤブサが飛んでくれました。宿に着く直前から小雨が降ってきました。

 宿で荷物整理を終え、チョウセンウグイスを待ちます。最初はなかなか出ませんでしたが、最後に少しだけ出てくれました。この鳥は与那国で見たことがありますが、すっきりした写真は撮れていませんでしたが、今回でこの問題はクリアーできました。

  船はこの日で帰る人がほとんどで、満員状態でした。航路ではハイイロヒレアシシギ、オオミズナギドリがいました。

 この日はいつものように輪島の白塔園に泊まりました。高校のソフトボール部が団体で止まっていて、無理に泊めてもらいました。夕食時はおかみさんがビールを3本差し入れてくれました。

 

   3日目(5月6日) 

 翌日は朝から、雨が降り風が強く吹いていました。いつも行く朝市もやめ、8時半には出発しました。ずっと降っていた雨は、長野あたりに来た頃やんでいました。途中の楽しみである雪をかぶった白山、立山は見ることができませんでした。
 心配された渋滞も思ったほどではなく、7時過ぎには家に帰ることができました。   

 結果的には予定より短い鳥見になりましたが、ズグロチャキンチョウ、チョウセンウグイスを見ることができました。今回ヌカガ対策をしたつもりでしたが、手足それぞれ何か所か刺されてしまいました。防虫スプレー+手袋などをしっかりしないとだめですね。

 同行した皆さんのおかげで、楽しい遠征となりました。感謝申し上げます。

(5月6日から8日まで、船は予想通り、欠航になりました。)