2017年石垣島遠征(5月22日〜25日)

                                                                          今回の遠征で見られた鳥リスト

                                  石垣島の鳥の写真(5月22日)    石垣島の鳥の写真(5月23日)

                    石垣島の鳥の写真(5月24日)    石垣島の鳥の写真(5月25日)             

 

    石垣島に出かけました。2年前は与那国に行く前に2泊したことがありますが、今回は、石垣単独で3泊します。ツルクイナ狙いなのですが、なかなか難敵なようです。メンバーはいつもの4人メンバーです。宿泊場所は市内の「ラッソ石垣」というところで3泊9999円です。

羽田を6時55分発の飛行機に乗り、3時間の行程で石垣島に着きました。

         初日(4月22日)   

  石垣空港でレンタカーに乗り出発です。日産レンタカーのNoteで4日間で一人あたり3350円でした。ガソリン満タン返しは不要とのことです。食事を空港でとり、いよいよ出発です・

 最初に向かったのはカタグロトビのポイントです。空港近くにあります。同行メンバのうち二人はすでに昨年見ていて、私ともう一人が未見の鳥です。ポイントは広範囲にわたるため、そこを車で流します。最初にズアカアオバトを見つけました。ここはチュウダイズアカアオバトです。電線でしたが、最初から好調なスタートです。

 リュウキュウキジバト、オサハシブトカラス、シロガシラ、イシガキヒヨドリが見られます。また道路にはシロハラクイナが顔を出します。セッカも鳴きながら飛びます。コウライキジも鳴きながら歩いているのを見ることができます。リュウキュウメジロ、リュウキュウシジュウカラも観察できました。しかし、カタグロトビはなかなか見つかりません。諦めて、移動することにします。

 アジサシポイントを友人に教えていただき、そこに向かいます。新川の下流部です。そこには白色型のクロサギ、キアシシギ、ウズラシギ、トウネンなどがみられました。オオアジサシが以前はいたようですが、エリグロアジサシを見ることができました。きれいな鳥です。私にとっては未見のアジサシです。 

  続いて平田原を回ってみます。ここでは、シロハラクイナ、セイタカシギ、アマサギ、ウズラシギなどをみることができました。また幸運にもリュウキュウヨシゴイを見ることができました。ここではリュウキュウヨシゴイが期待できますねと私が言ったところ。同行者がそのあとすぐに近くのあぜ道にいるリュウキュウヨシゴイを見つけてくれました。こんなこともあるのかと思いました。この鳥も未見の鳥で、スタートから2種、ライファーを増やすことができました。

 浦田原を見ながらツルクイナポイントをのぞいてみます。しかし、コウライキジ、シロハラクイナ程度しか見ることができませんでした。

  もう一度、カタグロトビのポイントに移動します。移動の途中、カンムリワシを見ることができました。電柱でしたが、今回、初めての出会いとなりました。カタグロトビのポイントでは、地元のNkさんに会うことができました。いろいろカタグロトビの情報を教えていただきました。狩場と思われる場所に行くことにしました。空振りでした。しかしそこから白っぽい鳥が飛ぶのを見ることができました。ひょっとしたらカタグロトビではないかとそこに移動します。そこにいたのはクロハラアジサシでした。牧草地の上で虫を捕まえようとしていました。

 カタグロポイントではまた、Nkさんに会いました。詳しいお話をまた伺い、また捜索に入りました。遠くにサギが飛翔しているのが見えました。よく見るとその横で白い鳥が飛んでいるのが見えました。ホバリングもしています。これがカタグロトビのようです。かなりの遠方で、写真はダメでしたが、姿を確認することができました。

  ツルクイナはだめでしたが、いろいろ新しい鳥を見ることができ、素晴らしい立ち上がりとなりました。夕食は宿泊施設の目の前の、和食屋さんでとり、隣のスーパーで明日の朝食、昼食を調達しました。 

 

   2日目(5月23日)

   朝5時にツルクイナポイントに出発しました。現地に着いた頃はまだ薄暗かったのですが、6時を過ぎるころにはだいぶ明るくなってきました。ゴイサギが上空を北東方面に向かって飛んでいきます。餌場に向かっているのでしょう。ムラサキサギも3羽、休耕田に確認できました。リュウキュウヨシゴイも何羽か飛び立ちます。あぜ道にじっとしている個体も観察できました。同行者がツルクイナの鳴き声を聞き、メスと思われる個体が首を伸ばしたところを目撃しました。私たちも、そこでじっと待っていましたが、結局、ツルクイナは見ることができませんでした。

 後で現地の方に聞いた話ではツルクイナは大変神経質で車から出ての観察は難しいようです。特に今年は個体数も少ないようでなかなか観察は難しいとのことでした。昨年は個体数も多くよく観察されたようですが、今年はダメとのことでした。

  バンナ公園に向かいます。ここではサンコウチョウ、インドクジャクなどが観察されました。期待していた小鳥類はほとんど見ることができませんでした。 平田原に向かう途中、名倉田んぼでNkさんにまた会いました。いろいろ調査もされているようです。

   平田原ではムラサキサギ、チュウサギ、セイタカシギなどが観察されました。新川河口ではクロサギ、コアジサシ、エリグリアジサシ、が見られました。大浜方面にも行きましたが、シギチは僅かでした。宮良橋方面でも海岸をチェックしました。エリグロアジサシが営巣している様子がわかりました。ここにいたとき、毎日お会いしているNkさんから連絡が入り、オオアジサシが出ていると教えていただきました。場所は川平付近のエビ養殖場付近とのことです。いろいろ間違いがありましたが、どうにか着くことができました。オオアジサシは養殖場のエビを上空から狙って食べています。私たちが観察できたのは10数羽でしたが、全部で40羽程度入るようです。この近くでもカンムリワシを見ることができました。

 再び名倉田んぼを見たりして、もう一度オオアジサシポイントに行きました。オオアジサシのぼさぼさ頭は飛んでいるときはよく観察できないので、とまっているのを見たかったのですが、だめでした。この試みはそのあと何回も行いましたがことごとく失敗しました。最終日に遠くでとまっている姿を確認できましたが、ぼさぼさ頭は見ることができませんでした。

 カタグロポイントではカタグロトビのメスと思われる個体を見ることができました。昨日よりだいぶ近くで見ることができました。この鳥の大きさを実感できました。思った以上に小さい姿でした。昨日も同じところにとまったようです。ほかにムラサキサギも見て、ツルクイナポイントに向かいます。

 ツルクイナはまたしても現れませんでした。いつも顔を見せるのはコウライキジ、シロハラクイナ、リュウキュウキジバト、イシガキヒヨドリで、時々、ムラサキサギリュウキュウヨシゴイが見られます。この日は初めてリュウキュウヒクイナが顔を出してくれました。

   夕食は近くの夕食屋でとり、夜探に行くことにしました。明日は雨が降りそうなので、急遽一日前倒しをしました。リュウキュウコノハズクの姿を間近で見ることができました。他にオオクイナ、リュウキュウアオバズクの声を聞くことができました。写真は撮れませんでした。 途中、ハブに注意という看板がありました。私がハブの看板がありましたねと言ったら、車の前に急にハブが現れました。私の話す言葉が鳥や動物に聞こえ、意味が分かるのではないかという冗談ができました。

 ツチボタルが周りを飛んでくれました。また星空がきれいで、疲れも飛んでしまいました。

 

    3日目(5月24日)

 朝5時の出発はいつもと同じです。向かうはツルクイナポイントです。しかし、この日も収穫はありませんでした。エビ養殖場に行くことになりました。途中、カンムリワシの若い個体を見ることができました。オオアジサシは前述したようにダメでした。

 名倉田んぼに行きました。昨日に続いてNkさんに会いました。またいろいろ楽しい話を聞くことができました。ここのハブは警戒心が強く、人を襲うことはあまりないということでした。私などはここにはハブはいないと思っていたのですが…。リュウキュウアカショウビンを見ることができました。しかし写真は、いまいちでした。

 その、平田原を経由して、新川河口まで行きました。今日もいつも以上にシギチは少なくなっていました。続いてサザンゲートブリッジを渡って埋立地に行ってみました。ツバメチドリを期待したのですが、見つかりませんでした。昼は「島そば一番地」という現地で人気のある八重山そばのお店でとりました。

 昼食後は3時まで昼寝をすることになりました。連日夜遅く、朝早いため、そのための休養をとることにしたのです。

 カタグロトビポイントに向かいます。きれいなムラサキサギが牧草地にいました。繁殖羽がきれいでした。間近で見ることができました。カタグロトビは2羽確認できました。昨日いたところと同じところでした。木の枝をくわえている姿を何回も確認することができました。ここで営巣するのではないかと話しが盛り上がりました。

 次いでツルクイナポイントに行きましたが、今日も空振りでした。他に来ていた、地元のガイドの話では、一回飛んだようです。しかし、われわれは気が付きませんでした。帰りに2羽のリュウキュウヒクイナを見ることができました。

 夕食は「森の賢者」というお店でとりました。おいしく頂けました。店を出ると雨が降っていました。車に乗るころには土砂降りの雨になっていました。道路は川のようでした。雨が降ると、ツルクイナは出やすいということで、明日に期待を持ちました。

 

   4日目(5月25日) 

  この日も朝5時出発です。ツルクイナポイントでは休耕田の水位は上がっていました。期待を持って待っていました。昨日はチェックしていない場所も観察範囲にすることにしました。曇っている時間が多かったのですが、時々雨が降る生憎の天気でした。

  途中空港に寄りながら、カタグロポイントをチェックしました。カタグロトビはいませんでした。再びツルクイナポイントに戻りましたが、またもや空振りでした。昼は川平に近いお店に行くことになりました。途中於茂登トンネルを通って行きました。はじめて通る道でした。 

 食事後は、川平経由で名倉方面に行くことになりました。エビ養殖場付近でオオアジサシが海岸の石の上にとまっていましたが,ぼさぼさ頭は観察できませんでした。途中、インドクジャクとムラサキサギがいましたが、首しか見ることができませんでした。

 名倉ではチェックしていた場所が見つからず、その先の嵩田林道を行くことにしました。リュウキュウキビタキの鳴き声を聞くことができました。出口付近ではカンムリワシが上空を飛んでくれました。近くではキンバトとアカショウビンが観察できたようです。

  再びツルクイナポイントに来ましたが、チュウダイズアカアオバト、ムラサキサギしか観察できませんでした。ツルクイナは諦め、ほかに回ることにしました。

 伊野田のオートキャンプ場ですキャンプ場です。2年前はここでズグロミゾゴイが観察できました。しかし、ズグロミゾゴイはいませんでした。かわりにリュウキュウアカショウビンを見ることができました。

 伊原間の牧場に行きました。インドハッカがいたところです。インドハッカセッカ、カンムリワシが観察されました。ムクドリ系を狙ったのですが1羽も観察できませんでした。

 最後にカタグロポイントに行きました。カタグロトビは2羽いました。2羽で仲良く並んでくれました。

 この遠征のフィナーレを飾ってくれました。

  今回の遠征の第一目標はツルクイナでしたが、私の場合は高嶺の花と最初からあきらめていたところがありました。何回も通っても見ることができない人が多いことを聞いていたからです。そういう意味では、落ち着くところに落ち着いた結果でした。

 むしろ、なかなか見ることができないカタグロトビを4日続けてみることができたこと、他にエリグロアジサシ、リュウキュウヨシゴイ、リュウキュウヒクイナ、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウシジュウカラなどを見ることができ、また、ムラサキサギ、オオアジサシも見ることができ、4日間の遠征では大いに成果が上がったと考えています。残念ながらシマアカモズ、ムクドリ類、セキレイ類が見ることができませんでした。来る時期が悪かったのでしょうか。

   同行していただいた3人の皆さんのご協力、ご支援があり、また現地のNkさんの情報、地元の鳥仲間のHrさんの情報が大いに役立ちました。おかげで 楽しい4日間の鳥見となりました。

  皆さんにはこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。