2012年飛島遠征(10月5日〜7日)

                                                                                    今回の遠征で見られた鳥リスト

                                                         鳥の写真(その1)    鳥の写真(その2)

                                            鳥の写真(その3)    

  

  飛島行きの誘いがありました。家事との調整がうまくつきましたので、誘いにOKを出しました。同行はウォッチャーの方3人です。10月5日深夜の出発で、2泊の予定です。 事前の情報では鳥の出はイマイチとのことでした。 途中、月山付近で強い雨にあいましたが、途中で雨も上がり、酒田港には6時半に着くことができました。おいしい食事を出すところがあるということで 7時まで待って入りました。新鮮な魚介類がリーズナブルな値段で食することができました。

     初日(10月5日) 

  船の出港が9時半でそれまで時間があるので近くの日和山公園に行きました。ここもヒタキ類が多くいるところのようですが、残念ながらカケス、メジロ、シジュウカラなどにしか会うことができませんでした。 きれいな虹を見ることができましたが、まもなく雨に降られ、濡れながら、フェリー発着所まで戻りました。フェリーが出るころは晴れ上がり、飛島までの約1時間はあまり揺られることもなく、気持ちの良い船旅となりました。海鳥は、オオミズナギドリ程度しか見ることができませんでした。

飛島の港では2泊する「おばこ」の若主人が迎えてくれました。すぐに鳥見に出かけました。ヘリポートから動こうということにしました。途中ベテランバーダーの外人さんが鳥の出が良いことを教えてくれました。

  ヘリポート横ではスズメバチのお迎えを受けてしまいました。幸い刺されることはなかったのですが、いきなりでびっくりしました。 ノビタキを多数見ることができました。近くの畑にもムシクイと思われる鳥の動きがありました。 ツグミ類も多く見られます。期待が膨らみます。その周辺でムシクイなどを探しますが、なかなか表に出てくれず、種類の同定ができません。そのとき近くを少し黄色がかった大きめの鳥が飛びました。鳴き声も聞け、コウライウグイスではないかという結論になりました。

  しかしその後は姿の確認はできませんでした。 移動の途中電波等付近で、コサメビタキエゾビタキと思われる鳥を見ることができました。このうちエゾビタキと思っていたのはサメビタキということを先着した方(Isさん)に聞きました。続いてグラウンド付近に行きました。先ほどのIsさんがカメラを構えていて、ムギマキのオスとオオルリのオス、メスが出ると聞きました。残念ながらムギマキは現れませんでした。

続いて四谷ダムまで行くことになりました。ダムまでの下り坂でキビタキなどが観察できました。ムギマキを見た同行者もいました。私はほとんど写真は撮れませんでした。

 ダムのところではサメビタキを見ることができました。今度ははっきりとしたサメビタキでした。 それからさらに法木へと続く道を進みます。途中ツグミ類が飛びます。アカゲラアトリなども見ることができました。そして、電波等まで戻る道沿いの畑でムシクイを見つけました。キマユムシクイもいました。きれいな虹も見ることができたのですが、再び雨に襲われました。木の下で雨宿りをしたのですが、一向にやむ様子もなく、旅館の車に迎えに来てもらうことになりました。車が来たときは雨は上がっていました。 

 旅館に戻り、食事まで時間があるので、石段を登り、2の畑まで行くことになりました。ここでは、ノビタキなどを見ることができました。ジュウイチカラスバトの鳴き声も聞けました。そこで、行きの船でご一緒した方からジュウイチが巨木の森にいるという情報ももらいました。 明日はそこに行こうということになりました。

  夜の食事はアワビ、サザエ、刺身類など魚介類づくしでした。魚が好きな私にとって最高の食事でした。ビールもおいしく飲むことができました。

     2日目 (10月6日)

 翌日は5時半に起きました。まだ薄暗いなか、食事前の鳥見となりました。 1の畑に上がる道沿いで、ヤブサメを見つけました。しかし暗くて写真は撮れません。畑まで上がってくると上空にハチクマが6羽飛んでいました。昨日の夕方も確認されているようです。この島で1泊したようです。間もなく姿が見えなくなりました。 畑にはコサメビタキノビタキシメモズなどがいました。

  食事をした後、宿の車で送ってもらい、学校の校庭からスタートすることになりました。校庭にはミヤマホオジロビンズイカシラダカが見られました。また樹の間をムシクイが飛んでいます。ヤナギムシクイではと思われましたが、後の写真判定でメボソムシクイということになりました。ヤナギムシクイとメボソムシクイとの識別はかなり難しそうです。

ジュウイチを探しに巨木の森に入りました。途中同行者の一人が猛禽らしき鳥(ツミ、ハイタカ??)を見ました。顔が見えなく、何か特定することができませんでした。後で、結局それがジュウイチだったのではという結論になりました。

  鼻戸崎の展望台では、これまた姿から同定しにくい鳥に会いました。水浴びをした後で羽の模様、色などがはっきりしなかったためです。これも後で、アトリではないかということになりました。展望台から望む向かいの島の樹にハヤブサがとまっていました。 ジュウイチを探しにさらに道を進みますが、見つけることができませんでした。 ヘリポート手前のところにマヒワが集まっていました。花の種を食べていました。

  ヘリポート付近を歩いているとき、同行者の一人がジュウイチを発見しました。道路から路上の樹に移動したようです。付近を色々探し回りましたが見つかりません。巨木の森の中まで捜索範囲を広げました。再び同行者が見つけました。しかし、写真を撮るにいたりませんでした。

  ここであきらめ、一人は、昨日いたと聞いたノドグロツグミを求めて学校の校庭へ、残りの三人は法木方面に行くことになりました。 途中、八幡崎の展望台では、キクイタダキヒガラの混群に何回も会うことができました。昨日から今日にかけてたくさん入ってきたようです。 四谷ダム方面に向かいます。途中珍鳥と思しき鳥に会うも、その後姿が確認できず、消化不良のまま、また、巨木の森入り口付近まで戻りました。

 またまた同行の方がジュウイチを見つけてくれました。電線どまりでしたが、今度は写真撮影ができました。その後も道路に下りた姿なども収めることができました。しかし夕方で暗いなかでの撮影となったため、ぶれぶれの写真ばかりとなりました。 宿への帰り道は目的の鳥が撮れ、足取りは軽いものとなりました。夜は、向かいの部屋の方も加わり楽しいひと時となりました。

    3日目 (10月7日)

 翌日も朝5時半から朝の鳥見をしました。向かいの部屋の方も同行することになりました。2の畑から3の畑付近を見ました。 アトリ、マヒワの群れがたくさん飛んでいました。鳥が増えてきたようです。 3の畑では、黒い姿の鳥が飛び出しました。クロウタドリの可能性もあるということで探しましたが、見つかりませんでした。 

 宿に帰る間際のときにカラスバトが見つかりました。2羽が飛び、さらに2羽が柿の木にとまっていました。写真は間に合いませんでしたが、その姿は確認できました。もう数秒早く見つかればと悔やまれました。

 食事の後、今日も学校の校庭からスタートしました。今日は、ミヤマホオジロが増えていました。オス4羽、メス1羽が確認できました。他にコホオアカ、クロジ、カシラダカ、ホオジロ、シロハラホオジロが確認できました。

 ジュウイチがまだいればと思い、巨木の森周辺に入りましたが、残念ながら見ることができませんでした。ここでカラスバトを探している人もいました。 帰りの船が1時半出航ということで、メイン道路を1の畑まで歩くことにしました。

 途中、ムシクイ、タヒバリ、ノビタキ、ツグミ類を見ることができました。ジョウビタキも見つけました。もう渡ってきているようです。

 1の畑から降りる道でオジロビタキを見ることができ、フィナーレを飾ることができました。   帰りはそれほどの渋滞にも会わず、10時頃には帰京できました。

 

 初めての飛島遠征でしたが、十分楽しむことができました。前回遠征した舳倉より、少し島で移動するために結構時間を使いましたが、その途中で色々鳥を見ることができました。 同行した3人の方には、色々鳥を探してもらうなど、お世話になりました。 皆さんに厚く、感謝申しあげます。