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2005年     4月の鳥見日誌      

    

4月2日(土)

 千葉市

 〇7時〜16時 

 〇曇り

 〇観察された主な鳥

   ギンムクドリ
   キジ

   
カワラヒワ
   シジュウカラ
   シメ
   エナガ
   シロハラ
   アカハラ
   カワウ
   ツグミ
   ウグイス     
   コガラ
   ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス

 
 

 新年度の最初の鳥見は、千葉に出かけました。
 ギンムクドリが出ているという情報をいただきました。4人で早朝から出かけました。現地に着いたのは7時です。まだ少し肌寒さを感じました。

 ギンムクドリが出るという場所には、もうすでに20人以上の人が来ています。ギンムクドリはまだ出ていません。昨日は8時過ぎに出たようです。芝生の上にはツグミが見えます。大勢の人が目をさらにしてギンムクを追っています。ムクドリは現れましたが、ギンムクはいません。

 しばらくするとギンムクは現れました。やはり8時過ぎです。ムクドリに混じっています。オスなのか、メスなのか不明です。ムクドリに比べると全体的には白い感じがします。光線の加減で羽色が銀色に見えます。

 芝生の上でえさを食べ始めました。カメラマンはこのときには50人近くになっていました。このカメラマンが少しずつ近づくため、鳥はしばらくすると飛んでしまいます。また近くに降りますが、すぐに飛んでしまいます。

 これを数回繰り返した後、しばらく姿が見えなくなってしまいました。

 昼の休憩後も、少し離れた場所に現れました。芝生から土手に上がりました。タンポポが咲いている場所もあり、そこに移動することを期待しましたが、また飛び立ってしまいました。その後は現れず、芝生に横たわって昼寝をしていると、キジが目の前に現れました。きれいなオスです。すぐにかくれてしまいましたが、写真を初めて撮れました。

 夕方近くになると鳥見人はだいぶ減りました。また離れた場所に現れたという情報があり、移動しましたが、姿は見ることができませんでした。

 
これを機に引き上げることになりました。

 
初めてのギンムクは私たちにたくさんの運動をプレゼントしてくれ、足腰が少し痛くなりました。

 写真は必ずしも満足いくものではありませんでしたが、きれいな姿は心に強く残りました。 

 

 

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DSC06382-ginmukudori-p-m.jpg (196943 バイト) DSC06383-ginmukudori-p-m.jpg (186694 バイト)

ギンムクドリ

ギンムクドリ  ムクドリとにらめっこ

 

4月3日(日)

 波崎

 〇10時〜16時 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   コヒバリ
   タカブシギ

   
ソリハシセイタカシギ
   コチドリ

   カワウ
   ツグミ
   タヒバリ
       ハヤブサ
       チュウヒ
       ノスリ
       チョウゲンボウ
       オオジュリン
       ミサゴ
       トビ
       コガモ
       ハシビロガモ
       ユリカモメ
       アオサギ
       コサギ
       ダイサギ
       ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス

 
 

 今日は天気予報では午後からくずれそうとのことで、家で片付けでもと思っていたところ、波崎にソリハシセイタカシギが出ているとの連絡が入り、急遽出掛けました。

 スタートが遅く、現地には10時過ぎの到着となりました。現地に着くと、引き上げてくるカメラマンがたくさんいます。飛んでしまったのでしょうか?途中で会う方に聞くと、先ほどまでいたが、今飛んだとのことです。

 しかし、また戻ってくるのではと期待して、足を速めます。途中まで行くと遠くにその姿が見えます。すぐに戻ってきたようです。スコープ、カメラをセットし、その姿をスコープで確認して、シャッターを切ろうとした瞬間、アヴォセットは急に動きを止め、飛び立ちました。

 われわれの方に向かって低空で飛行してきます。われわれの近くに降りてくれるのかと期待しましたが、頭の上を飛んで行ってしました。後からハヤブサが追いかけていきます。あわただしく飛んだのはそのせいだったのです。

 ハヤブサにやられていなければと思いながら、少し待つことにしました。

 
しかし、なかなか戻ってきません。近くの川にいるという情報ももらいました。われわれもその姿を川で確認しましたが、元の場所には戻ってきてくれませんでした。

 その後、近くにコヒバリが出ているという情報が入り、そちらに行くことにしました。

 コヒバリは、砂浜をあちこち、移動を繰り返しています。スズメ程度と思っていましたが、意外と大きい感じがしました。一箇所にじっとしていません。カメラにおさめるのが大変です。しかも海岸の光は強く、液晶が反射して見にくいため、ピントが上手く合いません。

 とりあえず、シャッターを切りましたが、きっと、写真のできは……。

 元の場所に戻りました。しかし、アヴォセットは現れませんでした。近くにミサゴが飛んだり、少し赤味を帯びたタヒバリの姿も見ることができました。

 アヴォセットの写真は撮れませんでしたが、その姿を確認できたこと、コヒバリにも会えたことで、今日は十分満足しなければいけないと思いました。
 
 ハヤブサも真近に見ることができました。いままで遠くでしか観ることができなかったのですが、
今日の観察で、確認種の仲間に入れることにします。

  

 

 

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DSC06514kohibari-p-m.jpg (201988 バイト) DSC06529kohibari-p-m.jpg (160861 バイト)
コヒバリ  初めて見ました コヒバリ  見つけるのが大変です
DSC06539kotidori-p-m.jpg (127136 バイト) DSC06483takabusigi-p-m.jpg (139348 バイト)
コチドリ  2羽でそろって タカブシギ  

 

4月5日(火)

 波崎

 〇9時〜16時 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   
  
 ソリハシセイタカシギ
   
コチドリ
   カワウ
   ツグミ
   タヒバリ
       チュウヒ
       ノスリ
       オオジュリン
        トビ
       コガモ
       ハシビロガモ
       ユリカモメ
       アオサギ
       コサギ
       ダイサギ
       ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス
   カンムリカイツブリ
   ハジロカイツブリ
   スズガモ

 
 

 ソリハシセイタカシギにまた会いたくて波崎に出掛けました。天気も良く暖かくなりそうです。
 先日ハヤブサに追われたショックから立ち直ってくれているのでしょうか?元の場所に戻っているのでしょうか?そんな心配をしつつ、車を急ぎます。

 現地に着きます。バーダーは誰もいません。先日の場所をのぞいてみますが、鳥の姿は見えません。やはり抜けてしまったのでしょうか?

 その後、バーダーが集まり始めましたが、アヴォセットがいないとわかると、すぐにこの場所から姿を消してしまいました。きっとコヒバリの場所へと移動するのでしょう。
 私もしばらく待ちましたが、その姿が見えないので、他を回ることにしました。

 コヒバリの場所に移ると、ここにバーダーは30人程度集まっていました。
コヒバリはまだいるようで、時々姿を見せるとのことです。

 次に漁港の方に行くことにします。ここにはカモメ、カモ類が数は多くありませんが、まだ残っていました。

 この中に、すっかり夏羽になった、カンムリカイツブリハジロカツブリが混じっています。カンムリカイツブリの夏羽に近い個体は以前にも見たことはありますが、この個体は特にきれいで、ほとんど夏羽という感じです。

 この鳥たちももう少しすると、この地から旅立つのでしょう。

 アヴォセットの場所に戻ります。いなければあきらめて浮島の方にでも行こうと思っていました。
 さっきの場所には誰もいません。やはり、もういなくなってしまったのでしょうか?車から双眼鏡でのぞいてみると、白い姿が見えます。もしやとスコープで確認するとアヴォセットがいました。逆光で見にくいのですが、上に反った嘴でクロツラのように、首を左右に振りながら、採食しています。やっと会うことができました。

 間もなくすると下妻から来たという老夫婦も観察に加わりました。逆光を避けるために観察場所を移ろうとしていると、アヴォセットは川の方に飛び立ちました。また来ることを期待して、しばらく待つことにします。待つこと30分、また姿を見せてくれました。

 今度はゆっくり観察できました。その優雅な姿をしっかり頭に焼き付けることができました。写真は距離があったため観察記録程度になってしまいましたが、十分満足ができる鳥見となりました。

 
 

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DSC06570kanmurikaituburi-p-m.jpg (143599 バイト) DSC06618hajirokaituburi-p-m.jpg (168212 バイト) DSC06784sorihasiseitakasigi-p-m.jpg (119546 バイト)
カンムリカイツブリ  夏羽です。 ハジロカイツブリ   群れでいました。 ソリハシセイタカシギ  初めてです。
DSC06658sorihasiseitakasigi-p-m.jpg (147037 バイト)
ソリハシセイタカシギ  きれいな鳥です。 ソリハシセイタカシギ 距離がありました。 ソリハシセイタカシギ 再チャレンジでした。

 

4月9日(土)

 葛西臨海公園

 〇9時半〜13時 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   
  
 セイタカシギ
   
コチドリ
   カワウ
   ツグミ
   タヒバリ
       オオジュリン
        コガモ
       ハシビロガモ
       ユリカモメ
       アオサギ
       コサギ
       ダイサギ
       ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス
   ユリカモメ
      イソヒヨドリ
   スズガモ
      ハジロカイツブリ
      カンムリカイツブリ
      キンクロハジロ
      ホシハジロ
      ツバメ

 
 

 この日は葛西臨海公園に久しぶりに出掛けました。遅いスタートで、午後には引き上げる予定でしたので、あまり時間がありません。

 園内を一通りまわってみます。
 サクラの花が満開で、花見客が大勢来園し、あちこちでビニールシートを広げています。そのためか、鳥はあまり姿を見せません。葛西臨海公園の常連さんも波崎に出掛けたようです。鳥見人の数が少ない気がします。東渚との間の水路は、ちょうど引き潮で潮干狩りの人が少し入っています。

 大きく広がった干潟には、セイタカシギコガモ、夏羽の個体が少し混じったユリカモメなどがいます。

 遠くにハマシギの群れもいます。
 渚の周辺にはツバメが飛んでいます。今年初めてその姿を見ることができました。長旅の疲れから早く回復してもらいたいと思います。

 汽水池にはセイタカシギアオアシシギコチドリが姿を見せていましたが、数はまだ少ない気がします。これから数が増えることを期待したいと思います。

 江戸川の方に行くと、陸橋の下にコサギが一羽、羽を休めています。ここを定位置にしているイソヒヨドリを待つことにします。

 陸橋の橋げたにとまっていたイソヒヨドリは間もなく近くの岩場に降りました。ここで、かなり長い間じっとしてくれそうです。写真のモデルになってもらうことにします。少し光が強く撮影には苦労しましたが、色々なポーズをしてくれます。図鑑の写真の更新ができそうです。

 短時間の鳥見でしたが、良い天気に恵まれ、リラックスできました。

 
 

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DSC06814yurikamome-p-m.jpg (119169 バイト) DSC06828isohoyodori-p-m.jpg (142077 バイト)
ユリカモメ   夏羽です。 イソホヨドリ  ここであったのは初めてです。

 

4月17日(日)

 葛西臨海公園

 〇8時〜16時 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   
  
 セイタカシギ
   
オオハシシギ
   カワウ
   ツグミ
   コガモ
       ハシビロガモ
       ユリカモメ
       アオサギ
       コサギ
       ダイサギ
       ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス
   スズガモ
      キンクロハジロ
      ホシハジロ
      ツバメ
      アオジ
      モズ

      オナガ
      ツバメ
      シロハラ
      メジロ
      シメ
      カワラヒワ

 
   葛西臨海公園に出かけました。先週のKaさんのフィールドノートでコマドリが出ているという情報を得ており、今週も出てくれればという期待があったからです。

 8時過ぎに葛西臨海公園に着きました。初見のコマドリに会えればと思いながら園内を回ることにします。途中で何人かの常連さんに会いますが、出ている様子はありません。

 西側の場所で待つことにします。普段この公園で見慣れないバーダーに何人も出会います。皆さんコマドリを期待しているのかもしれません。昨日はオオルリもいたという情報もあります。しかし、今日は夏鳥を見たという情報が入りません。しばらく、様子をみることにします。

 近くでは、アオジモズオナガなどが顔を見せますが、夏鳥は姿を見せません。期待感が急にしぼんでしまいます。

 モズはオス、メスのペアで現れます。時々サクラの樹に止まってくれます。アオジも水浴びなどしてサービスをしてくれます。しかし本命はついに現れませんでした。

 今日は天気が大変良く、鳥見としては条件的に申し分がなかったのですが、空振りに終わってしまいました。

 でもモズ、アオジが代役として十分楽しませてくれました。
  
 
 

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DSC06939mozu-p-m.jpg (125693 バイト) DSC06947mozu-p-m.jpg (154102 バイト)
モズ    メスです。 モズ   オスです。

 

4月24日(日)

 葛西臨海公園

 〇9時〜16時 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   
  
 セイタカシギ
   オオハシシギ

      
チュウシャクシギ
       タシギ
      
イソシギ
   カワウ
   ツグミ
   コガモ
       カルガモ
       ユリカモメ
       アオサギ
       コサギ
       ダイサギ
       ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス
   スズガモ
      キンクロハジロ
      ホシハジロ
      ツバメ
      ヒヨドリ      
      オナガ
      ツバメ
      シロハラ
      キビタキ

 
   今週も夏鳥を期待して、葛西臨海公園に出かけました。

  天気もよく、行楽の人も多そうですが、もうそろそろ渡りの鳥も出てもよさそうです。昨日は出ていないということは聞いていましたが、期待通りに行くのでしょうか?

 9時少し前に着きましたが、とりあえず、西の方にいってみます。Kuさんにまず会います。朝見かけた、キビタキを探しているという情報をいただきました。しばらく行くと、Tさんが木々の間の様子をうかがっています。やはりキビタキを探しているのです。私も探すことにします。しばらくするとUさんにも会いました。昨日は夏鳥はいなかったが、ウズラシギが観察できたという話をうかがいました。

 先に進むとキビタキがいました。人が集まってきました。私も黄色のすがたを見ることができました。しかし、その姿はほんの一瞬でした。キビタキは時々ぐずりながら、あちこち移動を繰り返します。

 しかし、その後は姿を見せてくれません。芝生で昼寝をしながら待つことにします。

色々話をしていると、平日にはオオルリが出たようです。また、光が丘ではコマドリが観察できたようです。

 今日は谷津ではオオメダイチドリ、コオバシギが見られているということです。
でも葛西臨海公園は…。さっぱりでした。

 帰りに擬岩によりました。オオハシシギチュウシャクシギが見られましたが、逆光で写真になりませんでした。ダイサギでコバルトブルーの婚姻色が出ている個体も出てきました。

 期待は来週に持ち越しになりました。
 
 

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DSC07020oohasi-p-m.jpg (144140 バイト)

オハシシギ   夏羽がきれいです。

 

4月29日(金)

 葛西臨海公園

 〇9時〜16時

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥

   
  
 セイタカシギ
   チュウシャクシギ
       タシギ
       イソシギ

     
キアシシギ
   カワウ
   ツグミ
   コガモ
       カルガモ

       ユリカモメ
       アオサギ
       コサギ
       ダイサギ
       オオバン
       ムクドリ
   スズメ
   ハシブトガラス
   スズガモ
      キンクロハジロ
      ホシハジロ
      ツバメ
      ヒヨドリ      
      オナガ
      ツバメ
      シロハラ
      キビタキ

 
   先週に引き続き葛西臨海公園です。

 朝、現地に着くとTさんに会いました。キビタキが見られているとのことです。K地点には何人か待機しているようです。私たちは、今日のように人出が多いときに鳥が良く出るというD地点に行きました。Uさんと鳥談義をしながら、待つことにします。

 しかし、鳥の気配が全然ありません。待つこと2時間、出てくるのは、ヒヨドリ、スズメ程度で、期待が外れてしまいました。仕方なくK地点に移動します。

 こちらではキビタキが時々顔を出します。若い個体で、頭の後ろにまだ茶色が残っています。贅沢は言えません。しばらくモデルになってもらいます。場所を少し変えながら、色々な表情を見せてくれます。楽しませてくれましたが、十分な満足感は得られませんでした。

 先週に引き続き、空振りに近い一日でした。
 
 

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DSC07131kibitaki-p-m.jpg (97877 バイト)
キビタキ  後頭部がまだ茶色です。

 

       

 

       
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