過去の鳥見日誌

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2005年     6月の鳥見日誌      

    

6月12日(日)

 印旛沼

 〇8時半〜17時半 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥   

カワウ
サンカノゴイ
ゴイサギ
ヨシゴイ
アオサギ
ダイサギ
コサギ
カルガモ
キジ
キジバト
ヒバリ
ツバメ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
オオヨシキリ
コヨシキリ
ホオジロ
スズメ
ムクドリ
ハシブトガラス
 
 

 少し鳥見をご無沙汰しておりました。3週間ぶりになります。再度サンカノゴイを見に行くことにしました。梅雨入りしたということですが、天気はよさそうです。少し早めに出ました。道路も順調で現地には8時半の到着になりました。

 現地に着くとカメラマンがもうすでに大勢で待機しています。葛西のUさんSさんとは今回も現地で遭遇しました。サンカノゴイは1羽が今水田にいるようです。100メートル以上ありそうですが、スコープでサンカノゴイの姿は確認できました。稲は順調に成長していて、サンカノゴイは首を上げても胸から上しか出ません。写真は無理そうですが、とりあえず証拠写真を撮り、その飛翔を待つことにします。しかし、なかなか、飛んでくれません。雛はまだ孵っていないようです。少し気を抜いていたら目の前から急に飛び立ちました。それからまた間が空き、1羽が戻ってきましたが、それからもさっぱりです。あまり期待できそうもないという話もあり、カメラマンはだいぶ少なくなりました。オオヨシキリヨシゴイゴイサギの姿を写真におさめながら粘り強く待ちます。そのうち何回かすぐ近くを飛んでくれました。近くでその姿を見ることができました。しかし、写真はだめでした。やはり飛び物は難しい。道具の問題もありますが、技量がいまいちです。修行を続けなければいけないといまさらながら感じました。

 UさんSさんと話しをしながら夕方まで粘りました。夕方近くになってヨシゴイが近くのアシの上でゆっくり姿を見せてくれました。今日一日、粘ったご褒美だったのかもしれません。ゴイサギも少し遠くでしたが、きれいな姿を見せてくれました。久しぶりの鳥見でしたが十分楽しむことができました。
 

 

 

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DSC08335sankanogoi-p-m.jpg (129384 バイト)

DSC08372goisagi-p-m.jpg (192845 バイト)

サンカノゴイ…首しか見えません。

ゴイサギ…遠くのアシ原に降りました。

DSC08490yosigoi-p-m.jpg (122187 バイト)

DSC08322ooyosikiri-p-m.jpg (64938 バイト)
ヨシゴイ…しばらくじっとしてくれました。 オオヨシキリ…もうすでに雛が孵っているようです。

 

6月18日(土)

 笹川

 〇12時半〜17時半 

 〇雨のち晴れ

 〇観察された主な鳥   

カワウ
アオサギ
ダイサギ
コサギ
アマサギ
カルガモ
マガモ
キジバト
ヒバリ
ツバメ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
ウグイス
オオヨシキリ
コヨシキリ
セッカ
オオセッカ
コジュリン
スズメ
ムクドリ
ハシブトガラス
 
 

 1年ぶりに笹川に出掛けました。少し遅めの出となり、途中で自然渋滞に会ってしまいました。しかも途中から雨模様となり、栗源町あたりでは土砂降りの状態でした。現地に着いても雨は降りやまず、しばらく車の中で待つ状態でした。

   車中での昼食も終わる頃、雨は小止みになってきました。窓から稲が大分伸びた水田を眺めていると、アマサギの姿が見えました。今年初めての出会いです。しかもここの場所では初めてです。雨に濡れた羽を乾かしているように見えました。アシ原に視線を移すと、その上を飛ぶ鳥の姿が目に入ってきます。上空ではヒバリのさえずりも聴こえてきます。日が差し始めたので、鳥見の準備に入ります。
   
   オオヨシキリの声に混じってコヨシキリの声が聴こえてきます。すぐ目の前のアシの上でさえずっています。オオヨシキリほどではありませんが、口をいっぱい開けています。オオヨシキリもう子育てに入っているのか、えさをくわえて行ったり来たりしています。その先の方からはコジュリンのさえずりも聴こえます。いつものように土手下の道を下流に向かって歩きます。コジュリンは道脇のすぐ近くのアシで一生懸命にさえずっています。ここにもコヨシキリがさえずりを聴かせてくれます。2羽のソングポストがすぐ近くに隣接しています。お互い気にならないようです。ここで腰を落ち着けてゆっくり観察することにします。この時間になると日ざしが強くなり、夏を思わせる陽気になりました。ここの場所ではオオセッカも顔を出します。独特の飛翔を繰り返し、さえずりも聴かせてくれます。目の前に広がる光景は、去年とまったく同じです。鳥たちも忘れずに戻ってきてくれたのでしょう。

  緑に囲まれ、涼しい川風にあたって、時の過ぎるのも忘れてしまいました。気が付いたら、5時を過ぎていました。

  サイクリングロードに平行して道路が整備されているようです。橋も出来つつありました。しかし、大きく広がるアシ原とそこに生活する鳥たちはできるだけ残してもらいたいと思いました。

 

 

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DSC08503amasagi-tl-p-m.jpg (96805 バイト) DSC08752kojurin-tl-p-m.jpg (60804 バイト) DSC08593koyosikiri-tl-p-m.jpg (59187 バイト)
アマサギ…今年初見です。 コジュリン…眼が上手く撮れません。 コヨシキリ…オオヨシキリとは少し違うさえずりです
DSC08620koyosikiri-l-p-m.jpg (52942 バイト) DSC08761oosekka-t-p-m.jpg (69243 バイト) DSC08779oosekka-tlf-p-m.jpg (81644 バイト)
コヨシキリ…こちらも口を目一杯開けています。 オオセッカ…なかなかじっとしていません。 オオセッカ…多数観察されました。

 

6月25日(土)

 浦安

 〇10時半〜17時半 

 〇晴れ

 〇観察された主な鳥   

チョウゲンボウ
コアジサシ
コチドリ
キジバト
ヒバリ
ツバメ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
スズメ
ムクドリ
ハシブトガラス
 
 

 浦安の海岸近くのコアジサシの営巣地に行って来ました。

   先週あたりからヒナがかえっていると聞いており、どの程度成長しているか楽しみでした。出掛ける前に連絡をとってみたところ、チョウゲンボウに大分やられてしまい、鳥の数が激減しているという情報が入ってきました。気を取り直して現地に出掛けて見ることにしました。

   現地について詳しく話を聞いてみると、先週あたりからチョウゲンボウが良く顔を出していて、ここ数日でヒナが大分減ってしまったようです。それでも、5組ほどの親が子育てを続けていました。ヒナが5羽、抱卵中の卵が2個確認できました。親はヒナに一生懸命にえさを運んでいます。ヒナは小さな穴に入ったり、草の陰に隠れたりしていますが、親がえさを運んでくると、可愛い顔を出します。

  そのうちチョウゲンボウが現れたという情報が入りました。近くの高い建物の窓に止まって下の様子を見ています。親たちは全員で飛び立ちヒナ達を守ろうとしています。間もなくチョウゲンボウは去りました。一安心です。

 しかし、間もなくまた姿を見せました。やはり近くの高所から様子を見ています。そこから営巣地の上空を飛びました。勇敢な親達はそれに負けずに威嚇をします。なかにはチョウゲンボウを追いかける鳥もいます。チョウゲンボウはそのまま北の方に去りました。そのときは、もうあきらめたのかと思いました。夕方近くになり、今日は無事終わってくれたと思っていたところ、突然チョウゲンボウが上空から舞い降りてきました。一番大きなヒナが襲われました。そのヒナを捕まえると北の方向に飛び去りました。ほんの一瞬の出来事でした。そのときは両親はえさ採りに出ていて、不在でした。自分の子供が襲われたことを知らない親はえさをくわえて戻ってきましたが、今までいた子供がいません。何回も探しますが、見つかりません。それ見ていてとてもやりきれない気持ちになりました。

 チョウゲンボウだって自分の子を育てるためにやったことなのかもしれません。自然の摂理とはいえ、そのきびしい現状を目の前で見せられるととても辛いものがあります。目の前で起こったシーンが何回もよみがえり、帰路に着く足がいつもより重く感じられました。

 

 

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コアジサシ…こんな大きなえさを食べます。 コアジサシ…甘えん坊です。
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コアジサシ…無事に大きくなってもらいたい。 コアジサシ…交尾しそうです。
 
       
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